令和3年度教員免許状更新講習(中・高 保健体育)

「対面授業」で実施します。
ただし、コロナウイルスの影響により変更する可能性がございます。

実施要項

講習開設趣旨

 平成19年6月に「教育職員免許法」が改正され、平成21年4月から、「教員免許更新制」が導入されました。本学は、令和3年度も文部科学大臣の認定を受け更新講習を開設します。
 制度に関する詳細は、文部科学省HPをご覧ください。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/index.htm
文部科学省HPで修了確認期限などチェックできます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/003/index1.htm

1 更新講習の概要

(1) 講習内容・対象(男女を問いません)
本講習は、教育・スポーツなどに関する最新事情や動向を理解し、有効に教科指導されることを目的として、演習や実技をまじえ履修します。国公私立中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校の保健体育科教員(非常勤講師等を含む)で以下の方を受講対象とします。

① 修了確認期限の日が令和4年年3月31日である旧免許状所持者で現職の教諭の方
② 修了確認期限の日が令和5年3月31日である旧免許状所持者で現職の教諭の方(第1グループ期間内に免許状を更新した方)
③ 有効期間満了の日が令和4年年3月31日である新免許状所持者で現職の教諭の方
④ 有効期間満了の日が令和5年3月31日である新免許状所持者で現職の教諭の方
⑤ 修了確認期限を過ぎ、免許状の更新手続きが必要な方

(2)開講講座・募集定員等
A.必修領域,選択必修領域合わせて12時間ご選択のうえ、受講ください。
① 必修領域  教育の最新事情 【定員80名、合計6時間 6,000円】
すべての受講者が受講する領域

項目 講座名 時間 開講日
イ.国の教育施策や世界の教育の動向 講義「国の教育施策や世界の教育の動向」 1.5時間 8月12日(木)
9:00~10:30
ロ.教員としての子ども観、教育観等についての省察 講義「「生きる力」を育てる授業改善」 1.5時間 8月12日(木)
10:40~12:00
ハ.子どもの発達に関する脳科学、心理学等における最新の知見 講義「今、子どもは・・・その変化と対応を考える」 3時間 8月12日(木)
13:00~16:00
ニ.子どもの生活の変化を踏まえた課題

※1 必修領域は、「イ~ニ項目」の合計6時間セットの受講となります。

② 選択必修領域  【各講座定員40名、6時間 6,000円】
受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は経験に応じ、選択して受講する領域

項目 講座名 時間 開講日
ロ.学習指導要領の改訂の動向等 講義A-1 学習指導要領の改訂の動向等
「特別の教科 道徳(道徳科)・総合的な学習の時間・特別活動の要点」
3時間 8月1日(日)
9:00~12:00
ホ.学校における危機管理上の課題 講義A-2 学校における危機管理上の課題 3時間 8月1日(日)
13:00~16:00
ヘ.免許法施行規則第2条第1項の表備考第5号に規定するカリキュラム・マネジメント 講義B カリキュラム・マネジメント 6時間 8月1日(日)
9:00~16:00
カ.教育の情報化(情報通信技術を利用した指導及び情報教育(情報モラルを含む。)等) 講義C 教育の情報化(情報通信技術を利用した指導及び情報教育(情報モラルを含む。)等) 6時間 8月1日(日)
9:00~16:00

※1 選択必修領域は、「ロ・ホ項目」の3時間2講義合計6時間セットの受講となります。
※2 「ロ・ホの項目」・「ヘの項目」・「カの項目」のうち一つ選択してください。 

B.選択領域 講義6時間,実技12時間 合計 18時間ご選択のうえ、受講ください。

③ 選択領域
授業に活かす保健体育科教育の改善と工夫(講義)【定員 80名、6時間 6,000円】
「教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項」

講座名 時間 開講日
講義I 保健科の改善のポイントとこれからの指導と評価 2時間 8月11日(水)
9:00~10:50
講義II
(いずれか選択)
1 テーピング 2時間 8月11日(水)
11:00~13:00
2 身体学 2時間
講義III
(いずれか選択)
1 スポーツ医学 2時間 8月11日(水)
14:00~16:00
2 スポーツ栄養学 2時間

※1 「講義Ⅰ」と、「講義Ⅱ」から1講座(1または、2)、「講義Ⅲ」から1講座(1または、2)を選択し、「講義Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の6時間のセットとなります。

授業に活かす保健体育科教育の改善と工夫(実技)【12時間 12,000円】

講座名 時間 定員 開講日
実技I
(いずれか選択)
1 野外活動(カヌー) 6時間 約20人 8月9日(月)
9:00~12:00
13:00~16:00
2 武道(柔道) 6時間 約50人
3 体つくり運動 6時間 約50人
実技II
(いずれか選択)
1 武道(剣道) 6時間 約40人 8月10日(火)
9:00~12:00
13:00~16:00
2 バレーボール 6時間 約40人
3 陸上競技 6時間 約40人
※1
 実技講座は、「実技ⅠとⅡ」を組み合わせて12時間でセットになります。
※2
「実技Ⅰ」、「実技Ⅱ」は、上記表のとおり3講座ずつ同時開講しますので、希望する講座を一つずつ選択し、組み合わせてください。(下記の例をご参考ください)
 ○12時間受講の例
 例 「実技Ⅰの2武道(柔道) (6時間)」と「実技Ⅱの3 陸上競技(6時間)」
※3
「武道(柔道)」を受講する方は、柔道着をご用意ください。
※4
「武道(剣道)」を受講する方は、「日本手ぬぐい」をご用意ください。(防具は貸与します)
※5
 実技を行うため、傷害保険にご加入いただきます。(加入手続きは本学が行います。)

(3)講習開講期間及び会場
○令和3年8月1日(日):選択必修領域1日間
 令和3年8月9日(月)・8月10日(火)、8月11日(水):選択領域3日間
 令和3年8月12日(木):必修領域1日間

会場:東京女子体育大学キャンパス(国立市富士見台4-30-1)℡042-572-4309
※公共交通機関をご利用ください。(駐車・駐輪できません。障がいのある方は、事前にご相談ください。)

2 受講料

 受講料は、講習1時間1,000円です。(必修領域,選択必修領域計12時間12,000円,選択領域 講義,実技計 18時間18,000円、合計30時間30,000円)
 送付いただいた書類をもとに、本学所定の振り込み用紙を返送いたしますので、別途指定する期日までにお振り込みください。
期日内の全額納入をもって、受講が確定します。
なお、期日を過ぎて未納入の場合は、キャンセルとさせていただきます。

3 修了認定試験

各講座終了後に修了認定の筆記・実技等試験を行います。基準に達した方に当該講習の修了認定をします。

4 受講後評価

講習終了後に講習に対して受講者評価をしていただきます。
なお、受講者評価の結果は集計され文部科学省から公表されます。

5 受講手続方法

(1) 本学ホームページ教員免許更新講習申し込み・予約サイトから、受講申込期間内にお申し込みください。定員充足まで先着順で受けつけます。
(2) 教員免許更新講習サイトからの受講予約申し込みが完了すると「受講申込書」がダウンロード可能になります。各自プリントアウトが必要です。
(3) 送付について
以下の①~②の書類を期日までに本学にご送付ください。

【送付期限】令和3年5月14日(金) 必着

送付書類など  
①受講申込書 『受講申込書』をプリントアウトしたもの。(両面)
本人の押印、写真(正面)貼付及び〔証明者記入欄〕の所属長(学校長等)の押印(公印)漏れがないか、ご確認ください
②返信用封筒 長形3号(120×235mm)の封筒に受講者本人の氏名・住所を明記し、返信用切手92円を貼付してください。

※「期日までに書類が未着・不備」の場合は、「受講申し込みキャンセル」とさせていただきます。

なお、「インターネット申し込みのみ」とします。(FAX・郵送等の申し込みは不可。)

《受講申込期間》
○ユーザ登録・受講者情報登録・受講申し込み
令和3年4月1日(木) 9:00 ~ 令和3年5月6日(木) 24:00
※①最初にユーザ登録が必要です。ユーザ登録を行わないと、受講の申し込みはできません。
 なお、申し込み/プリントアウトだけでは受講は確定しません。
 ②定員充足まで、先着順とします。

《受講申込書送付先》
〒186-8668 国立市富士見台4-30-1
東京女子体育大学 教職センター教職課 教員免許更新講習担当

6 受講手続きの流れ

1
東京女子体育大学教員免許更新講習予約サイトで、最初にユーザ登録をしてください

ユーザ登録画面から行います。(ユーザ名、パスワードは自由です。)
【注】①携帯電話会社のメールアドレスは、不可です。(本学からの)PCによるメールを初期設定で受信しない設定となている場合があります。
②迷惑メールに振り分けられることがあるため、返信がない場合、「迷惑メールフォルダ」をご確認ください。
2
「ユーザ登録」の際に使用したメールアドレスに、確認メールが送信されます
3
確認メール本文内のURL(「http://~」)をクリックし、ユーザ登録の承認をしてください
4
改めてサイトのトップページの左に、ユーザ名とパスワードを入力し、ログインしてください
5
自動で「受講者情報登録ページ」に移りますので、必要情報を入力してください
6
受講者情報の登録が終わると、自動で「講習登録ページに」移ります
7
希望する講習を選択(申込欄をクリック)後、「申込確認」ボタンをクリックしてください
必修/選択必修領域・選択領域どちらも受講申し込みする場合には、同時にご選択ください。
8
予約講座画面で内容を確認後、「受講申込書ダウンロード」ボタンをクリックしてください
「受講申込書ダウンロード」ボタンをクリックで予約が確定します。(受講の確定ではありません)
※その後、「5 受講手続方法」により、必要書類を送付してください。
受講予約の手続きはこれで完了です。
この後、送付いただいた書類をもとに、振込票等を送付いたします。期日内の振り込みをもって、受講者として確定します。

7 その他

  • 必修+選択必修領域(計12時間)のみ、または、選択領域(18時間)のみの受講は可能です。
    「ただし、他大学で令和2年度受講者で選択領域が6時間又は12時間の受講者で不足時間を受講を希望する場合は事前に申し出てください。」
  • 申し込み後のキャンセルは対応いたしかねます。やむを得ない事情でキャンセルを希望する場合は、本学「教員免許更新講習担当 教職課」までご相談ください。
  • 知り得た個人情報は、本講習以外には一使用いたしません。
  • メールアドレス、住所、電話番号等変更された場合は、すみやかにご連絡ください。

8 東京女子体育大学「教員免許更新講習」に関する問い合わせ先

教職センター教職課 教員免許更新講習担当
TEL 042-572-4309((月~金 9:00~17:00 土日祝、および、13:00~14:00を除く)
E-mail:kyo-men@twcpe.ac.jp

開講講座一覧 (講師等の講習内容に一部変更が生じる場合があります)

【必修領域】教育の最新事情 6時間 定員80名

全ての受講者が受講する領域

8月12日(木) 
国の教育施策や世界の教育の動向(1.5時間)

講師:常葉大学教職大学院 特任教授 窪田 眞二

 本講義では、近年の日本の法改正や教育政策の動向を世界の教育の動向との関連で概観することを目的とする。
 日本の教育政策としては、下記の事項を主に取り上げる。

① 新型コロナウィルス感染防止と学校教育
② 学校における働き方改革の指針
③ 令和の日本型学校教育の構築
④ 外国人児童生徒等の教育の充実
⑤ 学校と地域の連携・協働

 世界の教育の動向としては、日本の教育政策に大きな影響を与えているイギリスの教育の動向を主として取り上げて概説する。

8月12日(木) 
「生きる力」を育てる授業改善(1.5時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 野口 敏朗

 学校教育は子供や地域等の実態を的確に捉え、学習指導要領に基づいて「生きる力」の育成を目指していくことが重要な課題になっている。しかし、学校の教育活動はともすると既成の概念から脱却できず、望ましい成果の達成が阻まれている実情が散見される。そこで、日常の教育活動の中核といえる授業の適切な改善を図っていくため、改めて「生きる力」を育む視点を明らかにし、具体的に取り組むべき内容や方法等を追究していく。

【子どもの変化についての理解に関する事項】

8月12日(木)
今、子どもは・・・その変化と対応を考える(3時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 大石 千歳

東京女子体育大学 准教授 田島 真沙美

 近年、人と関わることに困難を覚えたり、将来の進路や生き方を決められない子どもが多い。また、目立ったトラブルはないのに学校に来られなくなる「ひといちばい敏感な子(Highly Sensitive Child)」がいたり、恵まれない環境で育っても「レジリエンス(回復力)」が高く、強く健全に育つ子もいる。さらに学校現場では、LD・ADHD・自閉スペクトラム症等、通常学級に在籍する発達障がいの子どもへの対応も緊急課題である。本講義では、子どもを取り巻くこのような今日的な問題について取り上げる。

【選択必修領域】学習指導要領の改訂の動向等 6時間 定員 講義 各40名

受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は経験に応じ、選択して受講する領域
【講義 A-1】

8月1日(日)
「総合的な学習の時間」・「特別活動」の改訂の要点(1.5時間)
特別の教科「道徳(道徳科)」の改訂の要点(1.5時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 美谷島 正義

東京女子体育大学 教 授 小林 福太郎

 学習指導要領の改訂の趣旨を踏まえ道徳科・総合的な学習の時間・特別活動について要点を概説するとともに、学校における生き方指導充実の視点から、これらの教育的意義を再認識する。さらに、実践的に道徳科、総合的な学習の時間、特別活動のそれぞれの特質を踏まえ、相互の関連を図った指導の工夫と課題について考察する。

【講義 A-2】

8月1日(日)
学校における危機管理上の課題(3時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 吉村 潔

 学校教育において、子供の安全に関わる問題は重要課題の一つである。日ごろの教育活動がどんなに充実していても、学校の管理下でひとたび大きな事故が発生すれば、学校の信頼は揺らぐ。そして、教職員一人一人あるいは組織としての学校の危機管理が十分であったかどうかが、学校の責任として問われる。ここでは、過去に発生した事件や事故を踏まえ、教職員が子どもの安全確保を図るための危機管理能力としてどのような資質・能力を身に付ける必要があるかを、社会の状況と合わせて考える。さらに、協議を通して日ごろの教育活動の中で想定される危機、危険について学校や子供の実態に合わせて想像し、その予防や対応について考え、一人一人が危機管理を意識して行動することができるようにしていくことを目的とする。

【選択必修領域】
教科横断的な視点からの教育活動の改善を支える教育課程の編成、実施、評価及び一連の取組 6時間 定員 講義 各40名

受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は経験に応じ、選択して受講する領域
【講義 B】

8月1日(日)
カリキュラム・マネジメント(6時間)

講師:東京女子体育大学 准教授 末永 祐介

 学習指導要領においては、「カリキュラム・マネジメント」の視点から、教育課程に基づき組織的かつ計画的に学校教育の質の向上を図ることが求められている。そこで本研修では、「体力の向上」を切り口とし、①生徒、学校及び地域の実態把握の方法を理解すること、ならびに②実態に基づき、教育の内容等を教科横断的な視点で組み立てることができるようにすることを目的とする。

【選択必修領域】
教育の情報化(情報通信技術を利用した指導)及び情報教育(情報モラルを含む)等。 6時間 定員 講義 各40名

受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は経験に応じ、選択して受講する領域
【講義 C】

8月1日(日)
教育の情報化(情報通信技術を利用した指導)及び情報教育(情報モラルを含む)等。(6時間)

講師:東京女子体育大学准教授 石出 勉 
講師:東京女子体育大学准教授 渡邉 景子

 情報活用能力は学習指導要領(平成29・30改訂)において,言語能力や問題発見・解決能力とともに「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられた。文部科学省の「教育の情報化加速化プラン」や「GIGAスクール構想」によって,小中高等学校には電子黒板や生徒ひとり1台のタブレットPC,その他ICT機器が急速に導入されている。Society5.0時代を生きる子供たちにとって,情報活用は必須の能力である。
 本講座では,これらの施策の背景や意義を理解するとともに,実際に導入されている機器をどう有効に使いこなしていくかということに焦点を当てる。実習を含めて,教育の情報化と,情報モラルを含めた情報教育の在り方について考えていく。

【選択領域】 授業に活かす保健体育科教育の改善と工夫 18時間 定員 講義80名、実技20~50名

「教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項」

「授業に活かす保健体育科教育の改善と工夫(講義)」

【講義 Ⅰ】

8月11日(水) 
保健科の改善のポイントとこれからの指導と評価(2時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 高柳 佐土美

 学習指導要領の改訂に伴って、保健科の改善のポイントを理解するとともに、指導と評価の一体化を図るための改善策、授業評価の在り方について理解を深め、これからの授業づくりをどのように考えていけばよいか考える。

【講義 Ⅱ-1】

8月11日(水)  
テーピング(2時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 覚張 秀樹

 本講習におきましては「学校教育現場におけるテーピングの考え方・取り入れ方」について紹介します。
 日本のスポーツ場面におけるアスレティック・テーピングの現状の理解し、学校教育場面(主に体育授業場面)においてテーピングを利用することの是非および適否について研修を進めます。
 テーピングの最終目的は「きれいに上手にテープが巻けること」ではなく、「テーピングを必要としない(頼らない)体づくり」にあることを主眼に講習します。従いまして今講習において「テーピングの実技実習」は行いません。

【講義 Ⅱ-2】

8月11日(水) 
身体学(2時間)

講師:東京女子体育大学 准教授 武藤 伸司

 身体学とは、身体運動の本質を問う学問である。それは例えば、「スポーツや武道における精神と身体の関係」、「体が動くという感覚(運動感覚)とその共感」、「身体と環境世界の関係」などを運動学とともに理解し、どのように教育現場へ生かしていくのかを探るものである。身体を育むために抑えておくべき基本的な理論を理解し、またそれをもとに、運動の技を現場でどう生徒たちに伝え、教えていくのかということも同時に考察する。具体的には、生徒たちの持つ身体やその動きのイメージを指導者が理解し、作っていく手伝いをする手立てを事例から考え、工夫していくということを目指す。

【講義 Ⅲ-1】

8月11日(水) 
スポーツ医学(2時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 塚原 由佳

 心肺蘇生法ガイドライン2010改訂のポイント
 平成22年3月文部科学省より著された「学校安全参考資料『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」では ”校内での事件、事故などの緊急事態発生時の対処、救急連絡体制の一例”について説明する図において「教師としての職務中には児童生徒の生命維持を最優先に挙げ現場で直ちに応急手当てを行う」よう指示している。
 この現場で行う応急手当の指針である救急蘇生法は2010年に改訂されている。そのポイントは、正常な呼吸を認めない場合、心肺蘇生は胸骨圧迫C、気道確保A、人工呼吸B即ちCABへと変更されたこと、およびAEDの電極パッドは、小学校就学児以上はすべて大人用パッドを使用するよう変更され、乳児を含む小学校未就学児以前の小児にのみ小児用パッドを用いることなどである。
 本講義では、上記改訂を含む最新の心肺蘇生法ガイドラインについて紹介し解説を加える。

【講義 Ⅲ-2】

8月11日(水) 
スポーツ栄養学(2時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 筒井 孝子

 運動前後の栄養補給や暑熱環境下における水分補給は、部活動に参加する生徒にとって重要であり、また指導する教員にとっても状況把握と適切な指導が望まれる課題である。本講座では、スポーツ活動前後に積極的に摂取して欲しい栄養素とその摂取タイミングについて、また活動中の水分摂取の注意点などについて講義する。さらに、具体的な補食メニューや運動後の水分摂取などについても講義し、理解を深める。

「授業に活かす保健体育科教育の改善と工夫(実技)」

 体育実技は運動技能習得が中心的課題であるが、授業管理運営だけでその目的を達成するのは難しい。いつの時代も「できない」学習者をどうするかが実践現場での教師の悩みであり、それを解決できることが体育教師の能力となる。
 そこで本講習では、技能習得を巡る現場の問題に問いかけながら、指導者として備えるべき「教える力とは何か」について検討し、その能力性を探ることを目的とする。指導方法に関する情報交換と現職教員が現場で積み上げた経験知の提案を受けながら、生徒の身体知にどう関わるかという手がかりを模索しながら実践的な講習を展開する。

【実技Ⅰ-1】

8月9日(月)
野外活動「カヌー」(6時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 本田 宗洋

 学習指導要領においても野外活動の積極的な取り組みが求められている。そこで、水辺活動の一つとして代表的なカヌーに親しむことを目指す。このことによって、地域や学校の実態に応じて体育のカリキュラムに野外活動が積極的に導入されるようにする。

【実技Ⅰ-2】

8月9日(月) 
武道「柔道」(6時間)

講師:東京女子体育大学 准教授 佐藤 愛子

 柔道の基本動作および基本的な技の習得をとおして、柔道の精神的・身体的・教育的意義への理解を再確認する。特に、柔道を専門としない教員が、安全かつ効果的な授業を行う為の基本的な考え方や指導方法を身に付ける。また、現職教員との意見交換を行いながら、現場で生かせる実践的な指導のあり方を共に考える。

【実技Ⅰ-3】

8月9日(月) 
体つくり運動(6時間)

講師:東京女子体育大学 准教授 小野田 桂子

 本講習は心と体を一体としてとらえる観点から、「体ほぐし運動(多様な動きをつくる運動遊び)」と「体力を高める運動」で構成される『体つくり運動』の実技指導とする。「道具を使って」「音楽を使って」「模範運動」など手軽な運動や律動的な運動の具体的な活動を通し、自分自身や仲間の心身の状態に気づく。また、心身の状態に応じて「体の調子を整える運動」「体力を高める運動」を日常生活の中で実践できるようにするための内容とする。実践的な指導理解を深める研修となることを目指したい。

【実技Ⅱ-1】

8月10日(火)  
武道「剣道」(6時間)

講師:東京女子体育大学 講 師 瀬川 剛

講師:東京女子体育大学 前非常勤講師 百鬼 史訓

 平成24年度から中学校保健体育科において 1・2年生時に武道が必修となり、今日に至っております。本授業は、令和3年度から完全実施される新中学校学習指導要領に基づき、安全で効果的な剣道授業の展開ができるよう実技指導の要点及び指導法について研修を行います。中学校によっては、剣道具(防具)が不備である場合が想定されることから、全日本剣道連盟普及委員会学校教育部会が作成した「中学校武道の必修化を踏まえた剣道授業の展開・DVD」及び「新中学校学習指導要領に準拠した安全で効果的な剣道授業の展開―ダイジェスト版第4版」さらに日本武道協議会発行の「中学校武道必修化指導書」等を参考とし、剣道具の有無による学習指導計画、学習内容そして評価等について学習し、剣道の授業目標を達成できるよう研修を行います。

【実技Ⅱ-2】

8月10日(火)  
バレーボール(6時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 今丸 好一郎

 バレーボールの特性は他の球技種目と異なり「床がゴールであること」と、他のネット型種目と異なり「1本で相手に返球するのではなく、味方につないで3段攻撃する」ことであると考えられる。その特性を実践するためには、オーバーハンドパス(トス)・アンダーハンドパス(トス)・スパイクの「ビック3」の習得と、プレー中の「意思表示の声」および「パス(トス)を誰に渡したのかの名前の声」が出せるようになることが目標となる。さらには生徒のレベルに応じたルールの工夫、オフザボール時にボールウオッチャーにならないような意識づけなども課題となる。
 以上のことをふまえて、本講習では各個人技能、集団技能、最終的には6対6のゲームまで実技講習を行い、受講生の指導現場における問題解決のきっかけにつなげていただくことを目的としたい。

【実技Ⅱ-3】

8月10日(火)  
陸上競技(6時間)

講師:東京女子体育大学 教 授 櫻田 淳也
講師:東京女子体育大学 教 授 志賀 充 

 本講習では、ハードル走と走り高跳びの実技を取り上げ、指導方法についての実技講習を行う。  ハードル走では、ハードリングにおけるリード脚、抜き足の指導、インターバル走のリズム、走り高跳びでは、はさみ跳び(背面跳びへの導入)の指導方法を取り上げる。両種目とも基礎技能、技能の習得、欠点修正などの指導方法を中心に行う。
 また、現職教員が抱える問題点や指導方法論について意見交換を行い、学習者がわかりやすく、指導者は基礎理論による実践的な理解を深める。


令和3年度教員免許状更新講習(中・高 保健体育)実施要項(PDF)