私が通っていた幼稚園には、スキンシップをたくさん取る先生がいたのですが、「なぜそんなにスキンシップを取るのだろう?」と疑問に思っていました。そして小学生のとき、偶然にもその幼稚園の先生に質問する機会があったのでお聞きしたところ、「熱がないかを聞くのではなく、スキンシップの中で確認している」とおっしゃったのです。このときに、「細かいことにも意味があったんだ!」と幼稚園の先生のすごさに気づきました。それからは、「私も先生のようになりたい」と思い、幼稚園教諭になることを目指しました。
 東女体大には、児童教育学科があること、そして高校から始めたハンドボールができることで入学を決意しました。子どもたちの心理や遊ぶときの環境づくりなど授業で学んだことが「今の仕事に繋がっているな」と感じる機会がたくさんあります。また、体を動かすだけでなく、図画工作やピアノの授業もあるので、学んだことがすべて仕事に活かされることが東女体大の魅力だと思います。
 現在は、ベテランの先生と一緒に年少クラスを担当しています。まだ入社したばかりですが、子どもたちの成長を見られたときはやりがいを感じますね。例えば、おむつが外れたことを子どもたちが報告してくれたとき、日々の成長を実感できるので「この仕事で良かった」と心から思います。今後の目標は、視野を広げて子どもたち全体を見渡せるようになること。私は一人の子どもを見ると、教室の遠くにいる子どもの様子があまり見られていないときがあります。先輩の先生方のように子どもとコミュニケーションを取りながら、周りの様子もしっかりと見られる教育者を目指したいです。