「まずは3年」─。恩師のアドバイスに背中を押され、
その言葉の重みを実感する日々。
本学卒業後、中高一貫校に採用していただき、現在は中学校をメインに保健体育の授業を担当。部活動では、中学・高校のチアダンス部の顧問をしています。
私は幼い頃から運動が好きで、大学ではダンスをやりたいと思い、東女体大に進学。ダンスの必須科目や部活動を通じて、さまざまな体の動きを学び、振り付けや曲を作る経験もしました。ほかにも多彩な競技科目があり、楽しい授業とパワフルで明るい環境は、人見知りだった私の性格も変えてくれました。
体育の教員になりたいという思いは、中学生の頃から漠然と持っていました。それが明確な目標となったのは、教育実習がきっかけでした。教育実習では、学校はただ知識を与える一方的な場ではなく、一緒に悩み、考え、解決に導き、生徒とともに成長できる場だと深く感じました。
その一方で、重責を担う教職という仕事に不安も感じており、ゼミの先生に相談したところ「まずは3年やってみなさい」というアドバイスに背中を押され、教員になるという意思が固まりました。
教員として授業をする際は、大学で幅広い競技を学んだことが大変役立っていると感じます。
経験が少ない競技でも、まず自分が率先して本気で取り組むことで、生徒も楽しく主体的に動いてくれるようになりました。また、大学の部活動での経験は、受け持っているチアダンス部の発表会の運営や顧問としての仕事、学校行事などにも活かされています。着任1年目はチアダンス
部の指導者が変わったことで部員にも戸惑いがありましたが、3年目に目標としていた全国大会に出場することができたことで部員の意識が変化。部員との信頼関係も強まったように思います。
今の私の目標とやりがいは、生徒みんなの笑顔。一人ひとりのささいな変化を見逃さず、積極的な声かけを実践し、心身のサポートケアができるように心掛けています。大学での学びや経験を糧に、教員生活も8年目になりました。自分のやりがいをさらに大きく膨らませながら、かつ
ての恩師の言葉の重みを改めてかみしめています。