目標は好奇心や自主性を促す授業。
ダイレクトな反応がやりがいに。

 もともと体を動かすことが好きで、幼稚園の先生になりたいと思っていました。東女体大を選択したのは、自分の好きなことと将来の就職という両方の目的が叶えられると思ったからです。当初は幼稚園教諭を志望していたのですが、入学後に小学校教員の免許も取れるコースがあると知り、2つの免許取得を目指すことに。その目標を確実に達成するため、短大から大学の体育学科に編入学しました。
小学校教員を選んだのは、教育実習がきっかけでした。児童たちのダイレクトな反応が楽しく、先生方の対応も温かくて、自分もこんな先生になって子どもと接したいと思うようになりました。
小学校教員としての現在の目標は、子どもを第一優先に考え、子どもが楽しく学校に通えるようにすることです。そのためには、授業では児童が「おもしろい」「調べてみたい」という好奇心や自主性を促す仕掛けづくりが大切。大学で学んだ指導案の作り方は、今でも参考にしています。また、生理学の授業で得た体の仕組みについての知識は、児童への体育の指導や食生活のアドバイスなどに役立っています。
授業以外で心掛けているのは、保護者とこまめに密な連絡を取ること、休み時間はできる限り子どもと一緒に遊ぶこと。いずれもコミュニケーションの機会をより多くすることで、家庭と学校との信頼関係が強まり、明るく元気なクラスづくりにつながっていくと考えています。私のやりがいは、運動会や発表会などで保護者の方が「感動しました」と声をかけてくださったり、授業などでの子どもの反応から「わかってるな」「できるようになったんだな」という手応えを感じたとき。がんばってよかった、教師になってよかったと実感します。