平成28年度入学式を挙行しました
記事公開日:2016.04.06
平成28年4月3日(日)、藤村総合教育センターにて平成28年度 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学入学式を挙行いたしました。
大学体育学部 体育学科360名、3年次編入33名、短期大学 保健体育学科55名、短期大学 児童教育学科73名、総勢521名の新入生を迎え、式は盛大に執り行われました。
学長式辞
新入生の皆さん 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学にようこそ!
学園の満開の桜とともに、教職員一同皆様のご入学を心よりお待ちしておりました。
ご入学おめでとうございます。
重ねて ご家族の皆様には心より お祝い申し上げます。
本学は、2020東京オリンピック・パラリンピックの2年後、平成34(2022)年に、創立120周年を迎えます。
明治35(1902)年に、日本初の女子体育教師養成学校として創設されました伝統ある学園です。
「心身ともに健全で、質素で誠実、礼儀正しい女子体育指導者の育成」という建学の精神と「全人教育」の伝統の基に、社会に貢献する多くの人材を育成してまいりました。
この藤村トヨ先生が掲げられた「藤村学園の育む人間像」は、いつの時代も揺らぐことのない素晴らしい理念です。本学はこの歴史と伝統を大切に、新たな挑戦を続けております。
「腰伸ばせ 立つ時にも 行く時にも 座しても 臥しても
思慮の時にも 運動の時にも 腰伸ばせ 即 腹の力」
文献によりますと、この腰伸ばせ論には、トヨ先生の研究の根源に、理学、医学を専攻した科学者の論理の裏づけがあり、人を納得させる力があります。
この健康の秘訣として提唱した「腰伸ばせ即腹の力」の教えは、事における精神的構えとし現在でも本学園を象徴する教訓として生きています。
本学はこれまでに培ってきた「女性の特性に配慮し、女性の感性を生かした指導、学習理論」を基盤に、きめ細かな教育指導を行っています。
幼児・児童教育においては、スポーツや音楽そして美術、工芸を含めた体育大学の特長を生かした教育・子どもたちの感性を豊かに育てる指導者を育成しています。
本学園に在学している間に、高い専門性や実践力、創造性豊かで社会のあらゆる場で活躍ができる力を身に付けて下さい。 知識、技能のみに偏らない、社会性や深い教養を身に付け、知・徳・体のバランスのとれたリーダーシップをとれる人間性豊かな 女性を目指していただきたいと思います。
本学は、皆さんのために充実した環境を用意しています。
本学の伝統である「女性の感性を生かした、良き女子体育指導者」の育成をめざし、日々、熱意あふれる先生方がきめ細かな指導を行っております。
また進路選択や就職活動に精通した専門のスタッフによる就職サポート体制も充実しております
大学及び短期大学は仲間たちとの出会いの場です。切磋琢磨する友を得て、勉学や部活動・サークル活動に励み、教職員とも豊かな人間関係を築き自分に磨きをかけてください。
さて、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
本学にはオリンピックで活躍した卒業生がたくさんいます。
今から52年前の昭和39年(1964)東京オリンピック東京大会では前夜祭に「輪のダンス」を披露しています。この作品は藤村トヨ先生の妹で本学の第二代学長、伊澤ヱイ先生が創作されました。
東京オリンピックの閉会式ではたいまつを持った全学生による「たいまつの演技」を披露いたしました。この演技は日本中、そして世界中の人々に感動を与え、その様子は現在に語り継がれています。
皆さんも、2020年東京オリンピック・ パラリンピックに、アスリートとして、また役員やボランティアとして参加し、皆で日本を、そして東京の元気を世界に発信しましょう。
本日、皆さんは、夢に向かって第一歩を踏み出しました。
本学は、夢を実現するための学びの場です。アスリートとして、また女子体育指導者を志す向上心に燃えた皆さんが、本学に流れる伝統と精神を受け継ぎ、「凜と立つ」意志のある眼差し、背筋の伸びた姿勢、ひときわ目を引く存在感溢れる女性を目指し、私たちとともに学び、邁進していただけることを大いに期待しています。
これから、生涯に二度とやって来ない貴重な4年間あるいは2年間をどのように過ごすかは、皆さん次第です。将来、社会の様々な分野で活躍する可能性は全員がもっています。一人一人が大きく羽ばたくことを願っています。
本学の教職員は、皆さんの夢が実現することを支援します。どうか悔いのない充実した学園生活を送ってください。
本日は、誠におめでとうございます。
平成28年4月3日
東京女子体育大学
東京女子体育短期大学
学長 浅見 美弥子
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