東女体大ヘッドライン 教職員と学生による学園情報ブログ!

平成22年度入学式 学長式辞

記事公開日:2010.04.13

おはようございます。ただいま入学を許可されました540名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。本学の教職員を代表して心から歓迎いたします。

大学生になられた皆さんの喜びは言うまでもありませんが、ここまで皆さんを育ててこられたご両親をはじめ、ご家族の皆様のご苦労とご努力に敬意を表し、ご入学を心よりお祝い申し上げます。本日は、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から入学式にご出席いただきありがとうございます。また、本日ご臨席を賜りましたご来賓の方々には厚く御礼申し上げます。

さて新入生の皆さん、満開の桜を見ましたか? ここ国立市は美しい桜並木で有名なところです。私は、皆さんが入学してくる今日まで、もう少し咲くのは待っていてねと毎日お願いしていました。今日の良き日に、国立の桜が満開で皆さんを迎えてくれたことに感謝しています。

私が皆さんと同じように、憧れの東京女子体育大学の入学式に臨んだのは、今から49年前でした。その時の校庭の桜、国立の桜も今日のように満開だったことを思い出し、一人で感動しております。皆さんは全国各地の高等学校から、私たちの大学に入学を許可されました。それぞれが「運動能力」「学習能力」「精神力」の優れたエリートばかりです。2年間ないし4年間を一生懸命努力することにより、きっと将来の日本を代表するような選手や指導者になると信じています。

皆さんが入学した本学は、今年で創立108年目を迎えます。本学の実質的創始者である藤村トヨ学長が、建学の精神を説いた言葉がありますから、紹介しておきます。「腰伸ばせ 即腹の力」ということです。その言葉を刻んだ石碑が、藤村総合教育センターの横に建てられており、藤村トヨ学長の銅像が黙ってそのことを伝えてくれています。
「ピーンと背筋を伸ばした正しい姿勢」とは、「丹田を意識する」ということです。皆さん、「丹田」という言葉を聞いたことがありますか? 「腰伸ばせ 即腹の力」は、丹田を意識することでできる姿勢づくりのことです。背中を椅子の背もたれから離して、ちょっとやってみましょう・・・。「握り拳を丹田に当てて・・・そうです。素晴らしく美しい姿勢です。」この姿勢は、物事に対する心構えを意味しているのです。しっかりと身につけてください。

明日からの学生生活には、多くの困難があることでしょう。でも、今日からは、540名の仲間と上級生が大学であなた方を待っています。決して一人ではありません。困ったときは相談してください。多くの仲間と連絡を取り合ってください。目標に向かう2年間・4年間は、毎日の努力で花開くことでしょう。

また本学には、教えることにとても貪欲で、情熱を傾けて指導に熱中する、魅力ある教授陣がいらっしゃいます。既にご存じのことと思いますが、オリンピックに二回も出場した新体操の「秋山エリカ先生」、北京オリンピックソフトボールの金メダリスト「佐藤理恵先生」も実際の指導にあたっています。楽しみにしていてください。皆さんを教える教授陣は、さまざまな業績と経験を持つ専門家ですから、是非この熱中教授陣から多くの事を学び取ってください。

「大学の青春の門」をくぐった新入生の皆さん、学生時代は大変短く、しかし密度の濃いものになるはずです。その中で「スポーツ」を学んでください。スポーツは、一生に渡って付き合っていく息の長いものです。またスポーツは、自分一人だけで出来ることではありません。大勢の方々の協力がなければどうにもならないことなのです。そのように気づくことのできる感性も磨いてください。

女性らしい健康美と、誰にでも愛される優しさをもち、笑顔と挨拶を忘れない学生になってください。それが私の願いです。これから私たちは、皆さんのために全力でお手伝いをさせていただきます。

これで私の式辞といたします。

平成22年4月3日
東京女子体育大学
同   短期大学
学長 加茂 佳子

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