東女体大ヘッドライン 教職員と学生による学園情報ブログ!

同期生からのメッセージ

記事公開日:2011.02.15

早いもので学長に就任して1年が経とうとしています。任務を遂行しようとする過程では、うまく解決できない問題が次々と起こり、思い悩むことも多々あります。そんな時、仲間の「一言」に救われることがあります。交友関係は多岐にわたりますが、かつて苦楽をともにした仲間からの一言が、それまで重たかった私の心を一気に軽くしてくれたり、勇気をくれたりします。
その仲間は、学生時代に単に仲良しだったということではありません。お互いに切磋琢磨し、時には衝突して仲違いになったこともあります。しかし、つかず離れず同じ方向を向いて歩んでいくうちに、ある連帯感が生まれていたことに気づきます。その連帯感は、"産みの苦しみ"が自分だけではなく、他の人もそうだったとお互いを理解し合うことによって意識できることだと思います。卒業して別々の道を歩んでいてもそれが消えることがありません。学生時代の経験が私たちを育ててくれたという純粋な思いで共通しているからです。私にとっては学生時代の経験が財産であり、またそこで巡り会った仲間は一生の宝物と言えます。
体育の世界は、ある目的に向かって日々練習に励むということのなかに、人との関わり方を学ぶことが含まれます。自分ひとりでは何一つ満足にできないということに気づくからです。その謙虚な姿勢を意味として学んだとき、それが生き抜く力に変わることもあると思います。またそのような世界を共有できる学生を多く育てていきたいと思っています。
以下、私の同期生から激励のメッセージをいただきましたのでご紹介いたします。

? 同窓生からの激励メッセージ ?
私たちは、東京女子体育大学設立第1期生として入学しました。当時、大学は国立矢川に移転したばかりで、校舎はもとよりグラウンドもまだ十分整備されていませんでした。そのような状況のなかで、全国から日本一の教員養成校としての歴史を有する東京女子体育大学に目的を同じくする友が入学しました。
私たち同窓生花の「4・1会」は、多くの開拓精神をもって大学4年間を過ごし、人間関係を深め、すばらしい教授陣のもとで大学の基盤を築き上げてきたと自負しております。卒業後はそれぞれの故郷に戻り、藤村トヨ先生の「教え」を守りながら教師として教壇に立ち、あるいはスポーツ指導者などの道で今日まで邁進していたことと思います。
この度、東京女子体育大学学長に私たちの同期生であります加茂佳子が就任いたしました。同期生として、また同窓会の一員として心よりお喜び申し上げるとともに、大学の歴史を変える大きな変革期が到来したと思います。
彼女は、藤村中学・高等学校を経て東京女子体育大学に入学し、ダンス、新体操の教授として多くの後輩を指導してきた生粋の伝道師だと思っております。さらに新体操では日本の新体操界を構築し、国際審判員としても活躍してきました。
思い返せば私たちも、1964年に行われた東京オリンピックのエキシビションに参加するために、恥ずかしくもレオタード姿で練習を積み重ね、また閉会式にはたいまつを持って出場したことが一生の思い出となっています。私たちを最後まで厳しく指導したのが彼女であり、満足のいく成果を残すことができたことに今でも感謝しています。数々のオリンピックにおいて新体操の日本代表を育て素晴らしい成績を残し、新体操は東京女子体育大学にありと謳われるのは、加茂教授をおいて他なりません。
東京女子体育大学学長として、困難が山積しているかもしれませんが、どうぞ健康に留意され、学生たちのためにご活躍ください。
同期生一同よりのメッセージをここに贈ります。

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