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私のインターンシップ日記 第4回 あさやホテル  SAKI.S.

記事公開日:2011.11.23

 キャリア支援課は、企業の協力を得てインターンシップをサポートしています。この日記は、働く喜びと重さを経験し、自信と勇気を得た成長の記録です。

 栃木県の鬼怒川温泉にある観光ホテル・あさやホテルでインターンシップをさせていただきました。旅行が好きですし、自宅を離れて11日間、社員寮に住み込むということも魅力でした。家族に甘えられない、きびしい環境で頑張ってみたいと思ったのです。そこから新しい自分が見えてくるのではないか、そんな成長への期待がありました。

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 初めの3日間は客室業務を担当しました。午前9時から午後2時までシーツはがし、ベッドメイキング、掃除。4時間の休憩をはさんで、6時から8時まで和室の布団敷き。お客様が食事に行っているあいだに済ませます。9時に業務が終わります。
 シーツはがしも布団敷きも楽な仕事に思われますが、枚数が多いとけっこうな力仕事になります。思った以上に体力が必要な仕事です。キレイに仕上げなければならない上に、限られた時間内に終わらなければなりません。手際が良くないとダメです。私は、自分の役割をこなすのに必死でした。年配の従業員の方が流れるように仕事をこなしていくのを見て、「さすがはプロ」と思いました。2人で息を合わせて行う仕事もあり、チームワークも大切です。

 4日目に1日、夕方まで自由時間をいただきました。初日の企業説明のときにいただいた地域周辺マップを見て、以前からずっと行きたいと思っていた東武ワールドスクウェアに行くことにしました。1/25サイズに作られた世界中の有名な建物や世界遺産を回っていくと、世界旅行をしているような気分になって感動しっぱなしでした。インターンシップ中ということも忘れて1日を堪能しました。帰りは「世界旅行」の余韻に浸りながら、夕暮れの道をホテルまで1時間半歩いて帰りました。

 後半の7日間はバイキング会場に配属になりました。午前8時から10時まで朝食バイキング時の物品補充です。お皿、お盆、箸、おしぼり等、足りない物がないか、常に目を配っています。混み具合を見はからって下膳をして、裏に回って洗い物をします。洗い物がだいたい終わったら、グラスやカップの片づけに取り掛かります。これで一段落です。
 午後4時から夕食バイキングの準備です。テーブル拭き、床のモップがけ、お水、お茶の準備等、やることがたくさんあります。バイキング会場は広いので、インカムを付けて無線で連絡を取り合います。夏休みなので団体や家族でのお客様が多く、込み合っている時間帯は、慣れている従業員のみなさんでもまったく気を抜けない状態になります。

 ホテルは常にお客様第一です。お客様が求めるサービスを提供するのは当然で、それ以上のサービスを提供することを心がけています。お客様とのさりげない会話の中で、その日がお誕生日だとわかれば、サプライズでちょっとしたプレゼントを用意します。お泊りになったお客様誰もが笑顔になれるように、こまやかな心配りをしています。お客様が喜んでくだされば、それがホテルにとっての喜びです。プロのサービス意識というのはスゴイです。

 インターンシップを通して感じたことはチームワークの大切さです。客室業務もバイキング会場でのお仕事も、すべてチームワークです。ひとりひとり担当する仕事は違いますが、客室業務だったら部屋を仕上げるという共通の目的があります。自分の仕事が終わらないと部屋が仕上がりません。チーム全員に迷惑がかかってしまいます。たくさんの部屋を限られた時間内で少しでも速くしあげるために、ひとりひとりの高い意識と協力が必要です。チームスポーツをする体育大生にとっても、学ぶことが多いと思いました。

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 インターンシップが始まるまでは、11日間は長いかなと思っていました。終わってみると本当にあっという間でした。従業員のみなさんはとても優しく親切に教えてくださったり、お話をしてくださったりしました。おかげで毎日が充実して、楽しく過ごすことができました。貴重な機会をいただけたことを本当に感謝しています。
 私の目指したい道は何なのか、まだ漠然としています。でも、すこし何かが見え始めたような気がします。友人は「前よりも明るくなったね」と言います。きっと私の中で何かが変わったのだと思います。

●イラストはすべてSAKIさんが自分で描いたものです。

キャリア支援課

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