東女体大ヘッドライン 教職員と学生による学園情報ブログ!

理事長・学長 対談

記事公開日:2017.01.12

学生の意欲を高める施設・設備の充実と社会で通用する学びを提供

―現在、施設の整備を大きく進めているとうかがいました。

雨宮 最近では、学生寮のふじ寮と4号館の建て替えを行いました。そして現在、陸上競技場の改修工事を進めています。今年中には完成予定ですので、学生には来年から新しい競技場を使ってもらえることを楽しみにしています。また、本学の隣接地を新たに確保しましたので、どのような施設を作れば、学生のためになるのか、今後検討を進めていきたいと考えています。

浅見 施設・設備と同様に、教学面での充実も図っていかなければいけません。具体的には、いままで以上にキメ細かな指導をする必要性を感じています。そのためにも、藤村トヨ先生の建学の精神を教職員一同再確認し、伝統を受け継いだ上での学修指導を徹底していきます。その目的とするところは、女子教育と体育教育を根幹とした、社会人基礎力の養成です。卒業生が就職した企業からは、明るく元気で素晴らしい人材との評価をいただいていますが、それに甘んじることなく努力をしていきたいと思います。

雨宮 本学の良さの一つは、小規模なところです。大学・短期大学合わせても1800人前後の規模は、学生と教職員の距離が近く、教育指導が行き届く利点があります。そうした特長を対外的に、特に高校生や高校教員にアピールしていきたいですね。

多様なフィールドで活躍できる人材を育成

―理事長・学長自ら高校生に大学の説明をされるそうですね。

雨宮 オープンキャンパスなどで、体育分野を志望する高校生と接する機会があります。10代の若者の持つエネルギーとしなやかな感性にはいつも驚かされます。少しでも本学の魅力を知ってもらい入学していただきたいと思います。
 現代は多くの人がスポーツに自然に親しめる環境が整ってきました。オリンピックに象徴される競技スポーツだけでなく、さまざまなステージで運動を楽しみ、健康的な生活を維持することが一般的となりました。体育分野を学ぶ学生にとって活躍できる幅は大きく広がってきています。
 114年に渡って体育分野に特化した教育を行ってきた本学は、こうした社会的なニーズに応えられる人材を育成していくことが使命なのです。

浅見 本学の学生は、体育が大好きで入学をしてきた方がほとんどですので、授業への取り組みはいつも真剣そのものです。体育・スポーツを通して学ぶ「目標に向けて努力を重ねる」ことは、社会人としてどのような分野に進んでも活かせることです。競技者としての高みを目指すことも、教師の道を選ぶことも基本的な考えは同じなのです。

オリンピックに向けて果たすべき本学の役割

―大学とオリンピックの関わりについて教えてください。

浅見 リオデジャネイロでの第31回オリンピック競技大会は終了しましたが、2020年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。本学では、2014年12月のキックオフイベントから、開催国の大学として、どのような取り組みができるのかを考え、「2020東京オリンピック・パラリンピックプロジェクト」として進めています。

雨宮 実際にオリンピックに参加した人から、話を聞くことができる環境も体育大学ならではのことです。例えば、本学の教員を務めるソフトボールの佐藤理恵講師や柔道の佐藤愛子講師、新体操の秋山エリカ教授など、学生の身近に参加経験者の存在があります。
 過去のオリンピック大会においても多くの競技者を輩出してきた本学では、東京大会に向けても大いに期待をしています。そして、学生には、競技者として参加すること以外にもさまざまな関わり方があることも知ってもらいたいと思います。学長が言われた、ボランティアもそうですし、開会式などのセレモニーに関わることも素晴らしい経験となります。実際に本学の学生は、1964年の東京大会前夜祭に全学生が参加してダンスを披露し、閉会式では松明(たいまつ)の演技を行いました。
 日本でのオリンピック開催が、スポーツムーブメントを起こし、多くの人にスポーツの素晴らしさを感じていただくと共に、本学の学生や関係者がいま以上に活躍できる環境となることを期待しています。

※この記事は2016年10月発行「東女体大ヘッドライン」に掲載されたものを転載しております。

広報課

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