東女体大ヘッドライン 教職員と学生による学園情報ブログ!

平成24年度卒業式 学長式辞

記事公開日:2013.03.25

 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。長年にわたりお子さんを支えてこられたご家族の皆さまにも心からお祝いを申し上げます。本日多数のご来賓にご臨席を賜り、東京女子体育大学ならびに東京女子体育短期大学平成24年度卒業式をこのように盛大に執り行うことができますことを、心より感謝申し上げます。

 今日皆さんは、体育学、児童教育学の専門知識、専門技能を身につけた人材として本学を巣立っていきます。あなた方が日頃の活動の中で培ってきた力を、社会で役立ててください。社会は皆さんに大きな期待を寄せています。
 本学を卒業して社会に出ている皆さんの先輩の活躍ぶりをお話ししましょう。先月、本学が主催して一般企業、スポーツ施設関係の方々との懇談会を行いました。50を超える企業、団体がご参加くださいましたが、その中に、社長さんや人事部長さんに交じって、本学の卒業生が5人出席していました。5人の卒業生はそれぞれ会社を代表してスピーチをされましたが、中でも昨年卒業したばかりの大神田めぐみさんは、社会人の一歩を歩き出したばかりとは思えないほど立派に会社での仕事ぶりを話し、自分に自信が持てるのは東京女子体育大学を卒業したおかげと言いました。スピーチを終えると、大神田さんは出席された皆さまから大きな拍手を頂きました。その様子を見て、私はほんとうにうれしく思いました。皆さんの行く先はさまざまですが、本学を卒業したことに誇りと自信を持ち、社会の期待に応えるように頑張ってください。

 去る3月1日に、本学の姉妹校と言ってもいい藤村女子高校の卒業式が行われまして、私も臨席させていただきました。
 校長先生が生徒さん一人一人に卒業証書を手渡されているときのことでした。その中に一人だけ、名前を呼ばれて席を立ったときから席に戻るまで、ずーっと涙を流し続けていた生徒さんがいました。その様子を見て他の卒業生たちが笑いましたが、私は、その生徒さんの、こみ上げてくる感情を抑えきれない様子が心に強く焼き付きました。いったいどうしたのだろう、卒業が嬉しいのだろうか、それとも悲しいのだろうか、理由を想像しながら見守っていましたが、卒業式の後で理由がわかりました。校長先生のお話しによると、ほとんどが上級学校へ進学する卒業生の中に2人だけ就職する生徒がいて、泣いていた生徒さんはその一人で、4月に警視庁に就職することが決まっているということでした。
 友達がみんな進学する中で、自分ひとりが就職して社会に出ていくことの喜びと淋しさが大きな感情のうねりとなって、涙が止まらなかったのでしょう。

 皆さんのほとんどは、あの生徒さんと同じように社会人になる希望にあふれた卒業式ですが、中には大学院や専門学校に進学される方もいらっしゃるでしょう。
 皆さんがそれぞれの2年間、4年間の学生生活で得たものは何だったでしょう。泳げなかったあなたが必死の思いで5キロの遠泳を泳ぎ切ったのです。また、炎天下のグランド、氷点下の体育館で歯を食いしばって練習してきたのです。オペレッタでは仲間と力を合わせ、公演を立派に成功させることができました。皆さんはそうした日々を通じて不撓不屈の精神を培ったはずです。そして、辛いとき、苦しいとき、皆さんを支えてくれたのが恩師であり、仲間であり、ご両親でした。そのことへの感謝を忘れないでください。

 皆さんの中には、2年前の東日本大震災で被災された方もおられます。その方たちは不撓不屈の精神で困難を乗り越え、今日の卒業式を迎えられました。そのことに深く敬意を表します。そして、今日の卒業まで多くの方達が支えて下さったことに心から感謝いたします。学生生活の中で育ててきた大きな絆をこれからも大切にして、一人一人の力を合わせて大きな力へと発展させていきましょう。

 皆さんの多くは小さい時からスポーツに取り組み、本学でもスポーツを続けてこられました。昨年のロンドンオリンピックでは日本チームが史上最多のメダルを獲得して、日本中が沸きかえり、勇気づけられました。特に女子選手が素晴らしい活躍をしました。三つの金メダルに輝いたレスリング陣はもちろんですが、特に目覚ましい成果を上げたのが団体競技でした。銀メダルのサッカー、卓球、アーチェリー、銅メダルのバレーボール、水泳メドレーリレーなどが大活躍しました。同じ女性アスリートとして皆さんも勇気づけられたことでしょう。皆さんの中には、次のリオデジャネイロオリンピック出場を目指している方もいらっしゃることでしょう。
 その次の2020年のオリンピックには東京が立候補していますが、本学も東京オリンピック実現のために、2月28日に東京都並びにオリンピック招致委員会と協定を締結しました。東京オリンピック実現のためにはたくさんの力が必要です。皆さんもぜひ協力してください。これからも、スポーツで人と社会を明るく元気にできるように一緒にがんばりましょう。

 卒業にあたって、本学の礎を築かれた藤村トヨ先生の言葉をもう一度思い出してください。藤村先生は「立つときにも、行くときにも、坐しても、臥しても、思慮のときにも、運動のときにも腰伸ばせ、即腹の力」と教えています。これを人生の指針として、どんなときにも背筋を伸ばし、凛とした女性として人生を歩んでください。

 そして、次の言葉を大切にしてください。それは、「こんにちは」「お願いします」「すみません」「ありがとうございました」です。当たり前のあいさつが自然にできることが大切です。皆さんは日頃授業でクラブであいさつしていますが、社会に出ると、自然にあいさつができない人がいます。皆さんは本学の卒業生なのですから、明るく元気にあいさつできることをしっかり行動で示してください。

 これからは皆さんと私は共に東京女子体育大学、東京女子体育短期大学の同窓生です。いつどこで会っても「こんにちは」と元気で明るい笑顔で挨拶してくださいね。私たち同窓生はいつまでも仲間なのですから。そして、母校をいつまでも温かく応援してください。

皆さんの今後のご活躍を願って式辞といたします。


  平成25年3月20日

  学校法人藤村学園
  東京女子体育大学
  東京女子体育短期大学
  理事長・学長 加茂 佳子

写真提供: 麻布・松尾写真館

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