令和2年度卒業式を挙行いたしました
記事公開日:2021.03.23
令和3年3月20日(土・祝)、藤村総合教育センターにて『令和2年度 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学卒業式』を挙行いたしました。本年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と皆様の安全を考慮し、規模を縮小して、卒業生及び学校教職員のみで執り行い、大学・短期大学に分けて開催いたしました。また、卒業式の模様をインターネットにてライブ配信いたしました。
大学 体育学科 361名、短期大学 保健体育学科 36名、児童教育学科 74名、合計 471名の卒業生が新たな希望を胸に巣立っていきました。
学長式辞
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。これまでの皆様の努力を讃えるとともに、本日まで立派にご息女を育ててこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。
昨年以来、新型コロナウイルス感染症により大学教育は大きな影響を受けました。卒業生の皆さんも、今までとは全く違う一年間を過ごしたと思います。未だ完全な終息の目処も立たず、大学構内に入れない大学や卒業式を中止する大学も多くあるようです。そのような中で、本学は規模を縮小しましたが、本日、卒業式が挙行できること、大変嬉しく思います。
コロナ禍の中で、早い時期から大学構内で教育が展開できたのも、あなた方学生を信用し、教職員・学生一丸となって、このコロナ禍に立ち向かった証と思っています。
さて、本学ではホームページなどで「一生ものの、姿勢をつくる」というコンセプトメッセージを発信しています。体育大学・短期大学で学んだ知識や技能は、時間とともに消えていくものです。でも、あなた方が本学で経験し身につけた常識は、時が経っても色あせることはありません。例えばスポーツ活動の練習では、一つの目標を達成するのにかかる期間は、数ヵ月、場合によっては数年もかかります。でも「そんなことは当たり前」というのが私たちであり、それは 体育・スポーツを通して身についた常識、姿勢なのです。さらに、短期大学では海浜実習や野外活動実習など、自然と対峙する貴重な経験をしました。このように、本学で身につけた常識は、社会に出るととてつもなく強い力となります。
特にコロナ禍では、予定されている試合や大会などが中止か延期かも分からないまま、モチベーションを維持する難しい経験をしました。それを仲間とともに乗り越えた今年の卒業生は、例年以上に体育大学・短期大学ならではの、強い力が身についた人間として成長したと思います。
このような「一生ものの姿勢」を身につけたからこそ、その証明として本日あなた方に学位記を授与しました。
体育大学・短期大学の中で自分は弱いと思っていた人も、社会に出ればやはり強い人間です。社会では、あなた方が経験した常識では通用しない弱い人たちも沢山います。だから、相手の気持ちになって、体育大学・短期大学で学んだ常識だけで考えずに、人と接していただきたいと思います。
そして、あなた方自身が、何か壁にぶつかりその強さに陰りを感じたら、再びこの大学に来て昔の経験を思い出して下さい。いつでも教職員全員温かく迎えてくれます。
本学で学んだ「一生ものの姿勢」は、社会での活躍を約束するものです。他人の気持ちを理解し、ここで学んだ強い力で、社会での活躍を祈念して、式辞といたします。
卒業おめでとうございます。
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