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創立120周年式典を挙行いたしました

記事公開日:2022.05.26

 令和4年5月10日(火)、学校法人藤村学園創立120周年記念式典を藤村総合教育センター(3号館)において挙行いたしました。式典の終了後には、藤村スポーツセンターにてアトラクションプログラムが行われ、ダンス部・ストリートダンス部・新体操競技部による演技が披露されました。
 会場には文部科学省、日本私立大学協会、体育大学協議会等の教育関係者をはじめとする約240名の来賓を迎え、本学関係者・本学学生を含めて総勢約480名で創立120周年を祝いました。

理事長式辞

 本日、本学創立百二十周年を迎えるにあたり、文部科学省高等教育局担当里見朋香審議官、日本私立大学協会小原芳明会長はじめ多数のご来賓の皆様のご臨席のもとに記念式典を挙行できますこと、厚く御礼申し上げます。

 さて、本学の歴史は、明治三十五年(一九〇二年)に私立東京女子体操学校として設立されたことに発します。以後、いわゆる「音体」と呼ばれる時代を経て、戦後は東京女子体育短期大学、そして昭和三十七年(一九六二年)には四年制の東京女子体育大学の設立をみ、整備が進められ今日を迎えております。
 形態に多少の変遷はあるものの、創立者藤村トヨの唱えた“女子体育指導者の養成”ということを中心的な役割として一貫して堅持し、教育研究活動を展開してまいりました。
 キャンパスは、当初都内の小石川にありましたが、大正八年(一九一九年)に吉祥寺に移転、昭和三十六年(一九六一年)には現在の国立に移ってまいりました。当時はまだ武蔵野の田園地帯のたたずまいであったかと想像いたしますが、今日ではすっかり市街地の中に定着してきたものと思われます。
 短期大学、四年制大学合わせて戦後三万九千八百五十八名を輩出しております。卒業生は、学校の体育教員、運動施設などの指導者のほか、近年は一般企業にも数多く進出するようになりました。有難いことに、各方面から「元気が良くて、礼儀正しく明るい」と好評をいただいております。
 この場をお借りしまして、ここまで本学を育ててきて下さいました歴代教職員の皆様方のご努力、本学に学んだうえ世に出てさまざまな立場で活躍して下さっている卒業生の方々、また応援してきて下さった多くの関係の皆様方のご努力、ご協力に深く敬意を表しますとともに、心から感謝申し上げる次第であります。

 本学と致しましては、今後、まずはあまたの学問、教育分野のうち「体育・スポーツ」の一角を担い続け、微力ながら人々の健康、体力、スポーツの向上発展を図るという面を支え、導いてゆく役割を果たしたいと願っております。
 もう一つは、藤村トヨの「・・・思慮の時にも 運動の時にも 腰伸ばせ 即腹の力」という言葉にも表わされておりますように、およそ人間活動の源には身体力があってこそ、との思いに関わることであります。つまり、人間力の基本は体育によってこそ培われる、とも言い換えられます。
 近年、内外のあちこちで世の中の安定を損なう動きが目立ちます。いかなる社会にあっても、困難な問題を打開できるとするならば、それは機械や技術の水準がどうのとか、制度の在り方がどうのとかなどではなく、最終的には個々の人間の、いわば“人間力”にかかっているのではないでしょうか。
 本学が、この点でも一層世の中のお役に立つことができるよう願っております。

 近年、若年人口の減少、コロナ禍の影響による地方から都会地への移動意欲の陰りなどにより、とりわけ都会地の高等教育機関は、軒並みと言ってよい程の厳しい経営環境を迎えております。
 もとより本学としては、何とかこの厳しい時代を乗り越え、社会から期待されている役割をさらに果たし続けたいと、努力を重ねるつもりでありますが、勝手ながら関係の皆様の一層のご支援、ご協力を賜わりますならば、誠に有難く思うわけであります。

 以上をもちまして、創立百二十周年記念式典の式辞とさせていただきます。
 重ねて本日はどうも有難うございました。

理事長 雨宮 忠

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