集中授業「ボランティア講座」を開講しました
記事公開日:2022.06.03
本学には、集中授業として「ボランティア講座」があります。
ボランティア概論、障害者福祉論、高齢者福祉論、児童福祉論の4つのテーマに基づき、
理論8講座、実習5講座 計13講座を開講しています。
テーマ別に講師を招き、より専門的な講義を実施しています。
今回は、ボランティア講座の中から障害者福祉論 実習①「視覚障害者・聴覚障害者のスポーツ」
実習②「肢体不自由者・知的障害者のスポーツ」の様子をお届けします。
障害者福祉論 実習①「視覚障害者・聴覚障害者のスポーツ」
東京都多摩障害者スポーツセンターの井黒比加里講師、森祐二郎講師よりご指導いただきました。
実習①では視覚障害・聴覚障害者について学び、アイマスクを着用し視覚が奪われた状態で鈴の入った音の出るボールを使用し、ゴールボール、ブラインドサッカーを体験しました。
----- 受講した学生よりコメント -----
「この実習では、視覚障害者の方がどのようにスポーツを楽しんでいるのかを実際に体験することが出来ました。
アイマスクをして音の鳴るボールを転がしたり、蹴ったりしてみましたが、見えない中でボールの音に耳を澄ませたり、パートナーの声や手拍子を頼りにどこにボールがあるのかを探すのはとても難しかったです。また、アイマスクをした状態で健常者の方に誘導してもらいながら歩くこともしましたが、体育館という平坦な道でさえ隣で誘導してくれる人がいないととても怖かったです。
体験をしてみて、サポートしてくれる人からの声掛けや存在にとても安心したし、助けられました。どのように声をかけたり、どのようなサポートをしたら視覚障害の方々が普段の生活を安心して送れたり、スポーツを楽しむことが出来るのかを学び、同時に声かけや音だけで伝える難しさ、大変さも実感することが出来ました。今後、視覚障害者の方と関わることがあったら、その方が不安にならないような声かけやサポートをしていきたいと思います。」(大学3年 岡田桜子さん)
障害者福祉論 実習②「肢体不自由者・知的障害者のスポーツ」
同じく東京都多摩障害者スポーツセンターの井黒比加里講師、森祐二郎講師よりご指導いただきました。
実習②では肢体不自由者・知的障害者について学び、車椅子バスケットボールやボッチャなど、障害者の方々が楽しめるよう機材やルールが工夫されたスポーツを体験しました。
----- 受講した学生よりコメント -----
「この実習で初めてボッチャと車椅子バスケットボールを体験しました。
ボッチャは、重度の肢体不自由者の方も楽しめるような工夫されたルールがあり、本当に誰もが楽しめるスポーツだと思いました。車椅子バスケットボールは初心者には難しかったです。普通の車椅子には乗ったことがありましたが、競技用の車椅子には初めて乗りました。競技用車椅子には、接触などをした際に足を怪我しないようにガードが付いていたり、より小回りが利くようにタイヤが斜めになっていたりと、座席やタイヤに様々な工夫があり、肢体不自由者の方に優しい車椅子だと思いました。肢体不自由者の方にとって、車椅子はからだの一部のようなものだと思うので、肢体不自由者の方のことをよく考えて作られていることが分かりました。
ボッチャも車椅子バスケットボールも初めて体験しましたが、どちらも障害の有無関係なく楽しめるスポーツだと感じました。今回の実習を通して、もっと多くの人に障害者スポーツを知ってほしいと思いました。そして、もっと積極的に障害者スポーツに関わっていきたいと思いました。」(大学3年 小出マリンさん)
※講師として学生に指導いただいた井黒さんは、本学の卒業生です。
在学中にボランティア講座を受講し、東京都多摩障害者スポーツセンターへ就職されるきっかけになったことを話されました。
----- 井黒さんコメント -----
「ボランティア講座を受講することで、パラスポーツの様々な種目を理解し、ボランティア活動に活かし、みんなが一緒に楽しめることを知っていただきたいです。」
ボランティア講座終了後、本格的なボランティア活動がスタートします。
ボランティア活動には「障害者福祉」「高齢者福祉」「学校教育活動支援」「生涯学習活動支援」「社会体育活動支援」など、多様な分類があり、大学での実践的な学びに結び付けていきます。
今年、ボランティア講座を受講できなかった学生の皆さん、是非来年受講してください!
ボランティア活動に興味のある学生の皆さん、是非地域交流センターまでお越しください。
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