令和4年度 学園研修会を開催しました
記事公開日:2022.12.26
学園研修会を令和4年11月16日(水)に開催しました。
本研修会は、学園研修委員会の主催によるFD委員会とSD委員会の合同研修会です。
講師は、スポーツ文化ジャーナリストの宮嶋泰子氏で、「スポーツとジェンダー、そして自分らしさ」というテーマでご講演頂きました。
宮嶋泰子氏は1977年から2020年まで、テレビ朝日のアナウンサー、ディレクター、コメンテーターとしてとして勤務され、報道ステーションという番組では、スポーツ特集の制作400本以上、オリンピックの現地取材19回など、担当されました。
本研修会には約100人の教職員が参加しました。
本講演の内容は、「スポーツと女性の歴史」、「日本の『スポーツと女性』その特徴」、「これからの社会は…」の三つであり、宮嶋泰子氏のメディア的視点と体育・スポーツの一般論を重ねながらわかりやすく話して頂きました。
古代から身体運動(スポーツ)は男子中心に行われてきましたが、1920年前後から女子アスリートが世界大会に出場(国際女子オリンピック大会(1922))するようになり、オリンピック・アムステルダム大会(1928)では陸上競技種目に女子アスリートが参加しました。こうしたスポーツ界の変化は、社会の変化とシンクロしていると宮嶋泰子氏は述べます。
現在では、例えば、オリンピック・東京大会(2020)で女子アスリートは約1万1000人参加してアスリートの男女比率が49%になってきている一方で、同大会では女子アスリートの子どもを大会会場に連れて行くことが許されなかった問題やIOC委員の理事の男女比率で女子の理事が33.3%と低いことなど、改善しなければならない点はいくつもあると指摘しました。
そして、ジェンダーの問題が、社会の変化、スポーツの変化とシンクロしているということは、体育・スポーツの指導、アスリートの考え方、スポーツ組織の考え方などを変えることが出来れば、社会をより良く変えることも可能であると述べました。最後に、東京女子体育大学として女子スポーツについて世の中に発信すること、東京女子体育大学の学生が「人生の大切なことはスポーツから学んだ」と一人でも多く述べるようになることが、社会をより良く変えることに繋がると宮嶋泰子氏から教えて頂きました。
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