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キャンパスライフ

卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

記事公開日:2024.03.22

令和6年3月20日(水)、藤村総合教育センターにて『令和5年度 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学卒業式』を挙行いたしました。
大学 体育学科 309名、短期大学 保健体育学科 13名、こどもスポーツ教育学科 38名、合計 360名の卒業生が新たな希望を胸に巣立っていきました。

【学長 式辞】

 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。これまでの皆様の努力を讃えるとともに、本日まで立派にご息女を育ててこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。 

 振り返れば、2020年の1月に新型コロナウイルス感染症が確認され、社会情勢が一変しました。本日卒業式を迎える体育大学生は、入学式が行われなかった学年となります。その後、緊急事態宣言が発出され、今まで経験したことのなかった大学生活のスタートだったと思います。私自身が学長に就任したのも、2020年の4月ですが、この困難は極めて難しい選択を迫られました。

 多くの大学は学内入構を禁止し、新入生は友達もできない不安な生活が続いたかと思います。しかし、本学では学内の入構を禁止せず、教育を止めることなくこのコロナ禍に立ち向かってきました。あなた方が社会に出て、他大学の同学年と会話をすることがあれば、本学の対応は極めて異例なことに気づくと思います。それができたのは、本学学生を信頼する〈学風〉と、本学の教職員全員の努力があったからだと思います。周囲からは、コロナ禍で大学を閉鎖していない本学の対応を非難する声もありましたが、今となっては、この対応は正解となるわけです。

 さて、今まで世界中に猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症は、我が国でも昨年度から5類感染症の扱いとなり、ようやく通常の日常が戻ってきたような気がします。しかし、このようなパンデミックは過去にも何度も起こっており、またいつ起こるか分かりません。さらに、新年1月1日には「能登半島地震」が発生し、いまでもその被害に苦しんでいる人がいます。こうして、このように自然災害を予測することは、人間の叡智を集めても極めて難しいことのようです。

 

  一方で、私たちの将来でさえ今は〈予測困難な時代〉と言われ、「正解のない時代への突入」というニュースが流れています。しかし、本当に「正解がない」のであれば私たちはどうすれば良いのでしょうか。「正解がない」というのはどういうことでしょうか。それは、「正解は一つではなく複数ある」という意味だと思っています。

 例えば、高尾山の頂上に行くことが目的であれば、頂上に着けば良いわけです。その頂上に行くにはいくつもの道があり、どの道を通っても頂上に着けば、そのルートは自分にとっての「正解」となるわけです。その基準は、まさに歩く自分の体調や気分など、自分の感性を駆使して決断しなければなりません。「誰かに言われたから、AIが出した答えだから」など他人のせいにしても、結局は自分の足で山の頂上まで歩くしかないのです。

 自分で選択し決断した道で、目標を達成できれば、こんなに楽しいことはありません。予測困難な時代は、考え方によっては、自分で自由に発想し行動できる、極めて楽しい人生が過ごせる時代なのかもしれません。 

 コロナ禍での大学教育は、まさに「正解がない」情況でしたから、多くの大学は周りを見渡し、その対応を真似ることで「正解」と考えたのだと思います。しかし本学は独自に「正解」を模索し、教育を止めずにどの大学よりも早く対面授業を再開し、コロナ禍に立ち向かったわけです。こどもスポーツ教育学科のオペレッタも、一度も中止をすることなく歴史をつなぎ、来年は50周年を迎えることになります。正解のないコロナ禍の対応に、教職員全員で答えを導き出し、いまその答えが正解だったということですから、こんなに嬉しいことはありません。

 

 さて、少し難しい話かもしれませんが、「君たちはどう生きるか」という映画が話題になっています。その「生きる」と言うことを考えたとき、「生きる」ということは「誕生」と「死」という、相反することの「あいだ」にある出来事ということに気づきます。その「あいだ」の人生を「どう生きるか」ということが、人間にとって極めて重要なことなのです。そこでは、「生きる」自分の人生を描いて、それを全うするため自らが試行錯誤し正解を見つけていかなければなりません。だから本学では自分で答えを考え導き出す姿勢を身につけるために、「一生ものの姿勢をつくる」というコンセプトメッセージを発信しています。だから、本日渡した学位記は、「一生ものの姿勢をつくる」ということを習得した証となるわけです。

 体育・スポーツの学びを通して身につけた考え方は、今後どのような職業についても通じるものです。ですから、自信を持って社会で活躍してください。

  また、多様に変化する時代ですので、何か躓きそうになったら、あるいは何か嬉しい報告でもあれば、是非大学に顔を出してください。卒業後は、今までお世話になった教職員は、大学時代の友人として親身に相談に乗ってくれます。頑張ってください。

 卒業おめでとうございます。

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