私自身はサッカーを専門競技としてきましたが、その中で色々なトレーニングを経験しました。大学などでトレーニングについて勉強していくうちに、どうすればより良いトレーニングとなるのかを考えるようになりました。答えのないテーマかもしれませんが、その目的や目標に向かって試行錯誤していくことが大切です。
自分自身の経験や先人の経験を整理し、学ぶことから始まります。具体的には先行研究を基に抄読会を行います。過去の研究などを中心に「知識」を知ると同時に自然科学における研究の在り方を学び、考える力「思考力」を高めていきます。
競技者として、指導者として、自分自身が経験しておくことも重要です。トレーニングや測定において自らの身体で経験、体験することで教科書や本を読んだだけの知識だけでなく、生きた知識として説明ができるようになることが理想です。
ゼミナールでは、学生自身の興味関心に沿って話を掘り下げて、専門的な学びに繋げていきます。このゼミナールを選択する学生の多くは、主体的に学びたい学生となり、議論や話が膨らみます。「なぜ」や「どうして」といった疑問を学生同士が中心になり、先生も加えて積極的に話し合っていく、そんなゼミナールです。高度な測定をするために専門的な機器を利用することも多く、それらを自分で使えるように技術や知識を学びます。
自らの経験を大切にし、考えを整理することを意識しています。学生個々にそれぞれ今までの人生や経験があります。その自らの身体で感じた体感を活用し、磨き上げて欲しいです。
講義(理論)的な部分としてトレーニング科学の考え方を、実習(実技)的な部分として自身の基礎的な身体操作の感覚を身につけて欲しいです。
烏賀陽 信央 1980年 兵庫県生まれ
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 講師
鹿屋体育大学博士後期課程単位取得後退学(体育学修士)
主要学科目はトレーニング概論、体力トレーニング実習
2023.06.19
2024.04.24
2024.06.15