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キャンパスライフ

バスケットボールの魅力を日本一の選手に聞く‼

記事公開日:2022.12.26

東京女子体育大学×スポーツサポーター俱楽部による地域住民、本学学生へ向けて、バスケットボールの魅力をバスケットボールチーム「ENEOSサンフラワーズ」の渡嘉敷来夢選手、林咲希選手、宮崎早織選手、中田珠未選手4選手からバスケットボールの魅力をお聞きしました。(取材日2022.11.18)

東京女子体育大学×スポーツサポーター俱楽部とは、「アスリートとの懸け橋になろう」というテーマのもと、東京女子体育大学×スポーツサポートプロジェクトの教職員と一緒に活動する有志学生の集まりです。
今回は、東京女子体育大学×スポーツサポーター俱楽部の学生4名がバスケットボールチームENEOSサンフラワーズの練習場所にお邪魔して練習を見学させていただき、その後 バスケットボールの魅力、今後の抱負などを中心にインタビューさせていただきました。

写真協力:フォート・キシモト

ー 渡嘉敷 来夢選手 ー

インタビュー者:中村 咲希
(保健体育学科1年)

Q バスケットボールの魅力を教えてください。

A 一人が良くてもダメなところ。仲間と協力しないといけないし、誰かが自分の為に動いてくれたり、誰かのために自分が動くというところにすごく魅力を感じます。

Q 自信のつけ方について教えてください。

A 練習しかないと思います。本当に。自分は練習しないと不安になってしまいます。あとはもう、試合の時はミスを気にしない。終わってから気にすればいい。見に来ている人もいるので、試合をしている以上は気にしない。前を見続ける。ミスしない人はいない。同じミスを繰り返さなければいい。下の子(後輩)にも言っていますが、自分にも同じことを言い聞かせているので。
ただ、やはり練習をよりゲームっぽくし、シューティングもただ打つのではなくゲームライクに打ったり、そういうことを積み重ねるうちに自信につながっていくと思います。練習したことを試合で出す。そこで、『できる・できない』が判断されるので。そこがポイントかなと思います。

Q 怪我をされてから、ここまで何をモチベーションにして頑張られたか教えてください。

A 「誰にも負けたくない」という思いですね。やはり、怪我をしたときにオリンピックに出られず凄く悔しい思いをし、その中で、仲間やライバルがコートで輝く姿を見て、応援しながら「ああ、自分はこの人たちに負けたくないな」という気持ちがより強くなり「もう一度世界の選手たちとバスケットがしたい」と思ったので、それが一番の原動力になりました。また、その中でたくさんの支えてくださっている方や応援してくださっている方の為にも、元気に自分がコートに立ってプレーすることが
大事なんだなと感じ、本当にたくさんの方のおかげで頑張れているなと思います。

Q パリ五輪への抱負についてお聞かせください。

A 個人的には東京五輪に怪我で出られなかったので、パリではまず、「メンバーに選ばれる」こと。そして、パリ五輪では「日本代表」が出場できるように貢献すること。東京五輪で銀メダルだったので、パリ五輪では金メダル獲得に向けてやっていきたいです。

〈見学・インタビューを通して〉

私は小学5年生からバスケットを始め、練習後にテレビで初めて渡嘉敷選手の試合を見ました。思い切り取る強いリバウンド、高く飛んで打つジャンプシュートなど、渡嘉敷選手の身体能力の高さにとても驚きました。小学生当時、私は渡嘉敷選手と同じポジションだったので『渡嘉敷選手のような選手になる』ことを目標にしていました。
今回、初めてお目にかかれてインタビューさせて頂いた中で、バスケットに対する熱い思いやこれまで努力されてきたこと、普段の生活においてもバスケットを意識して過ごしているアスリートとしての意識の高さを感じ取ることが出来ました。私の目標であり、憧れの渡嘉敷来夢選手にお会いすることが出来て、人生で1番の宝物になりました。

ー 林 咲希選手 ー

インタビュー者:岡田 桜子(大学3年)

Q バスケットボールの魅力を教えてください。

A  観る側の視点では、スピード感があり点数の取り合いでバチバチ感を感じられるところです。やっている側の視点では、他のチームの同じポジションの人を意識して試合ができることです。私はシューターで、「どのチームのシューターにも負けたくない」という気持ちでプレーしています。私だけでなく、どのポジションの人も同じだと思います。

Q アスリートとして食生活で気をつけていることがあれば教えてください。

A  もともと料理をすることが好きなので自炊をしています。栄養士の方をつけて、毎食写真を送って管理してもらっています。でも、楽しく食べることが1番なので「これを食べてはいけない、食べなければならない」と思わず、楽しく料理をしたり、外食することもあります。特に魚が大好きで、冷凍しておいて毎食食べています!

Q 「オリンピック前の不調時に本を読んだり今できることに取り組んだ」という記事を読みましたが、どのような本を読んでいたのか教えてください。

A 『あなたは絶対!運がいい」という本です。
自分の気持ちを大切にすることを学びました。「自分を否定してしまうと自分を敵にしてしまう」ということが書かれています。オリンピック選考会前の私は、全員が敵に見えてしまう上に自分も敵にしてしまっていました。そんな時の自分に響きました。自分自身を信じてプラス思考に考えるようにしていました。
もう一冊は『弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉』という本です。
様々なオリンピック選手の名言集です。その中で何度も出てきた言葉が「そういう自分を受け入れる」という言葉です。シュートが外れるたびに、「このままではダメだ…」「オリンピック選手に選ばれない…」と否定的な言葉を自分にかけてしまっていました。だけど、そういうプレッシャーの中で闘えている自分は幸せだとプラスに考え、自分を受け入れることから始めました。シュートの調子が良くなったのは選考会後でしたが、この緊張とプレッシャーを経験したおかげでオリンピックの時はあの時以上のプレッシャーはないと思うことができました。いい経験でした。

Q パリ五輪への抱負についてお聞かせください。

A  去年のワールドカップ予選は疲労骨折で出場できなかったので、今はまだ身体を1から作っている段階です。パリに向けてというよりも1日1日を大切にしてパリで活躍できるように準備をしています。練習では得意のスリーポイントシュートをバンバン決めるイメージをしながらしています。
無論、パリ五輪では金メダルを取りたいし、そのためには自分もチームもレベルアップをしないといけません。チームでは年上の方なのでしっかり後輩を引っ張りつつ、お姉さん(先輩)たちを支えて日本のバスケットボールを盛り上げていきたいです!がんばります!

〈見学・インタビューを通して〉

林咲希選手は練習開始時間前からシュートの自主練習をされていました。練習が始まってからは、アップも手を抜かず何事にも全力で取り組んでいる姿がとても印象的でした。また、練習ゲーム中に、後輩にアドバイスをしている場面もありました。インタビューも終始笑顔で、どの質問にも真剣に答えて下さり、とても心に響きました。とても優しく謙虚で努力家な素敵な選手でした。

ー 宮崎 早織選手 ー

インタビュー者:名越 海愛(大学3年)

Q バスケットボールの魅力を教えてください。

A 人とのコミュニケーションだったり、勝つことの大切さや負けたことの悔しさを感じさせてくれる、いろんな感情と向き合えるところかなと思います。

Q 自信の付け方についてお伺いします。自信を持てるようにするために心がけていることはありますか。

A いろいろな自信の持ち方があると思うんですが、私は自信をつけるために何かをするわけではなく、自信は自信、何かやることは何かやることという風に区別をつけていて、『挑戦し続けること』が結果として自分の自信につながっているのではないかなと思います。自信をつけるためにやるというよりは自分でやる事を決めて、それをやり続けることで自信が出てくるのかなという風に思います。

Q 私は現在、中学生にバスケを指導しているのですが、5人のみのチームでそのうち3名が初心者です。指導者は初めての経験なので、初心者を指導するときに『ここだけはやっておいた方がいい』というポイントがあれば教えてください。

A 初心者ですよね。だったら、バスケットの楽しさをというよりも、その子たちがプレーをしてその中で少しでもバスケットを楽しいと感じることができたら、それだけで最初はクリアなのかなという風に思うので、自分が思っていることや伝えたいことを直球で伝えてあげた方がいいのかな。
とりあえず、コートに立ったら頑張ろうっていうのを伝えてあげたら、それだけでみんな頑張れると思います。

Q パリ五輪への抱負についてお聞かせください。

A 出たいとは勿論思いますが、やはり2年間で何が起こるかはわからないので、まずは1年シーズンを通して、その結果その先に大きな怪我無く、パリオリンピックに出場する目標が叶ってくれたら良いなという風に思っています。そのためにまずは目先のリーグをこなしていく、というか頑張っていくというのが、今後のパリオリンピックへ向けての抱負です。

〈見学・インタビューを通して〉

今回、ENEOSサンフラワーズさんの練習見学やインタビューをさせて頂き、たくさんの発見がありました。練習に取り組む姿勢や態度がすごいなと感じる部分が多くありました。なにか疑問に思ったらすぐにメンバーに聞く等、メンバー間での話し合いが多くあり、キャプテンを筆頭に思ったことを伝え合う姿が見ることができ、チームみんなで強くなっていると感じました。
インタビューでは、準備していた内容よりも更に深くいろいろなことを聞くことができました。日本代表の選手にインタビューする機会は滅多にない貴重な経験なので、たくさんお話が聞けて良かったです。頑張っている姿や努力している姿から、たくさん勇気をもらうことができました。とても貴重な時間を頂くことができて本当に良かったです。今後の人生おいて、日本を背負って頑張っている人がいるということを忘れず、私も頑張っていきたいなと思いました。

ー 中田 珠未選手 ー

インタビュー者:小出 マリン(大学3年)

Q バスケットボールの魅力を教えてください。

A バスケットボールは1対1では成立しない、チームで戦う良さがあります。
例えば、ENEOSのように、渡嘉敷さんや背の高い選手を中心に攻めるプレースタイルもあればチームが全体的に身長が低かったとしてもアジリティや運動量を武器に攻めるチームがあります。
また、チームによっては「オフェンス」で大事なところ「ディフェンス」で意識している所が異なるので、対戦カードによって色々な攻防が見られるのがバスケットボールの醍醐味です。

Q 食事面で気をつけていることがあれば教えてください。

A 私のポジションはリングに近いところでのぶつかり合いが多く、身体が大きい選手が優位です。
ただ、私はどれだけ食べてもトレーニングをしてもそこまで身体に変化が出ないタイプなのです。
たくさん食べて身体を大きくしなければ!と思ったこともありましたが、私の長所であるジャンプ力とアジリティで勝負することを意識し、細くても当たり負けずに動けるプレーヤーという目標に向けて食事はバランス良くとることに気を付けています。

Q パリ五輪への抱負についてお聞かせください。

A 私は、日本代表の3人制でプレーしています。ENEOSサンフラワーズのチームでは5人制なので、3人制とボールの重さも違い、同じバスケットでも違う競技という感覚があり、アジャストする難しさはあります。
ですが、あまり気負わないで楽しくやるのが一番!
それがパリに続いていけばいいかなと思います。

〈見学・インタビューを通して〉

中田珠未選手は、のチームをとても大事に思っていて、自分がチームにいられることや、バスケットができることに感謝をして日頃の練習や試合に臨んでいるのだと感じました。アップ中には仲間と笑いあったりゲーム中は積極的に声を出したりしていて、チームのこと、仲間のことを大事にしていることが練習に取り組む姿からも感じることが出来ました。自分のプレーに自信を持ちバスケットが出来ることを楽しみ、感謝してバスケットに真摯に向き合われている、とても努力家で魅力的な選手でした。

今回のインタビューでは、大変貴重な経験をさせていただきました!
ENEOSサンフラワーズの皆様、シーズン中の大切な時間の中、本当にありがとうございました。皆様のご活躍を心より応援しています!!!

関連するSDGs

目標 4:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

目標目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

「ENEOSサンフラワーズ」について

1969年(昭和44年)4月創部以降、リーグ2部から1部昇格を目指していたチームの姿を、太陽に向かってスクスク育つ「ひまわり」の成長に重ね合わせ、1976年にチーム名が「サンフラワーズ」となる。
関東実業団リーグ4部からスタートし、1975年度(昭和50年度)には全国実業団リーグ初優勝、念願の日本リーグ入りを果たす。
1978年度(昭和53年度)に第12回日本リーグならびに第45回全日本総合選手権で初優勝を成し遂げ、初の二冠を達成。
以来、通算Wリーグ(日本リーグ)22回、全日本バスケットボール選手権大会27回の優勝等、日本女子バスケットボール界のトップチームとして活躍を続けている。

この記事に関連する情報

インタビュー全文は以下のリンクよりご覧いただけます。
また、スポーツサポーター倶楽部Instagramアカウントや本学Youtubeチャンネルにも今後 様々な情報を投稿していきます。是非チェックしてください!

ENEOSサンフラワーズ公式HP

東京女子体育大学 YouTubeチャンネル インタビュー動画

東京女子体育大学×スポーツサポーター倶楽部 インスタグラム

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