暖かい陽の光が降り注ぎ、桜の蕾も膨らみ始め、春の訪れを感じる今日、私たちは卒業を迎えました。
本日は、私たち卒業生のためにご臨席くださいました皆さま、このような盛大な式典を挙げて頂きましたこと、卒業生一同心から感謝申し上げます。
4年前の春、大学生活という新たな環境に大きな期待で心躍らせていた頃、新型コロナウイルスによる影響により、入学当初は対面授業が一部制限され、オンラインによる授業も行われました。その後は制限が無くなり、同級生同士の会話も増え、学外活動や発表会を行うことが出来ました。「雲の上はいつも晴れ」と考え、前向きな姿勢で取り組んだ結果、喜びと幸せを感じられる4年間になりました。
本学では文武両道を実現し、仲間と切磋琢磨し合いながら多くの学びを得ることができました。海という雄大な自然の中で、波と自分との戦いであった海浜実習。自然の美しさや厳しさに対する心構えを育ててくれた野外活動演習など、学内では学ぶことのできない貴重な体験もできました。
また、今年度の藤園祭テーマは『笑顔満祭』でした。みんなの笑顔があふれるような学園祭になることを願い、学友会役員を中心に力を合わせて準備を進めていきました。昨年度の経験を活かし、先生方、職員の皆様や各クラブと協力し、スポーツ大会や模擬店、子ども向けイベント、お笑いライブなど趣向を凝らしたイベントを開催し、以前の活気ある藤園祭にするために全力で取り組みました。昨年度以上のものを期待される中、不安もありましたが、多くの来場者をお迎えし、人との繋がりの大切さを実感しながら、無事藤園祭を作り上げることができました。
こどもスポーツ教育学科の創作オペレッタでは、白紙の状態から創り上げることの難しさがありました。何度も壁にぶつかり、悩み苦しみ、その壁を乗り越えて創作する喜び、達成感、充実感、何よりも最高の友情を得ることができました。
クラブ活動においては、各クラブ目標を設定し、その目標に向けてチーム一丸となって取り組むことができました。仲間と共に、目標達成のため練習を重ね、全力で向き合ってくれた仲間との日々が、私の人生の中でかけがえのないものとなりました。クラブ活動を終え、専門競技の知識や技能だけではなく、社会に出ても必要とされる思考力・判断力・表現力・コミュニケーション能力などを身につけることができました。
また、仲間の大切さにも気が付くことが出来ました。
最後までご指導頂きました指導者の先生方、いつも一番の理解者であり支えてくれた保護者の皆様、そして、同じ志を持ち多くの困難を共に乗り越え喜びを分かち合った仲間に本当に感謝しています。
今日、私たちは東京女子体育大学・東京女子体育短期大学を卒業します。そして保健体育学科は今年度で幕をおろします。それぞれが選んだ新たな舞台で、辛い事や壁にぶつかることがあると思います。ここで学び得たことを十分に活かし、長い歴史のある保健体育学科への感謝の気持ちとプライドを忘れることなく、凛とした姿勢で努力し続ける事を約束いたします。
最後になりましたが、本日までご指導頂きました学長先生をはじめ諸先生方、また多方面より私たちをご支援して下さった職員の皆様、ともに学生生活を過ごした友人たち、あらゆる場面で惜しみない支援をしてくれた家族そして地域の方々に、心より感謝申し上げます。そして東京女子体育大学・東京女子体育短期大学の益々のご発展を祈念し、答辞の言葉とさせて頂きます。
令和7年3月20日
東京女子体育大学 体育学部 体育学科
卒業生代表 林 愛純
卒業式ダイジェスト(動画)
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