TWCPE HEADLINE|東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

TWCPE HEADLINE|東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

研究・教育

ゼミナール特集: 運動あそびを通じて優しさと冒険心に満ちた社会をつくろう

記事公開日:2024.11.08

TWCPE注目ゼミ 堀内亮輔ゼミ 保育学・幼児教育学

運動あそびって面白い

 私は、東京都の保育園で、10年間、保育士をしていた経験があり、保育と運動あそびを専門としています。最近では、子どもと保育者が一緒に運動あそびを楽しむことのできる絵本をつくり、その効果について研究しています。また、皆さんの知っているところだとEテレおかあさんといっしょの運動コーナーを多数監修しています

 保育実践ゼミでは「運動あそびを通じて、優しさと冒険心に満ちた社会をつくろう」をテーマに、子どもの「こころづくり」と「からだづくり」に加えて、多様な人がつながり合う「社会づくり」に向けた実践と研究に取り組んでいます。

そう、運動あそびって、子どものこころとからだの成長を支えることを含めて、社会づくりに貢献するかもしれないのです。それって、とてもワクワクしませんか?

開発した運動あそびの絵本

運動あそびを楽しむ工夫~36の動きで遊ぼう~

多様な人と関わり、支える人として育つ 

 保育実践ゼミでは、3年次に様々な学外活動に取り組みます例えば近隣にある矢川プラスと連携して子どもがスポーツの楽しさとカッコ良さを体験できる『スポーツの日プロジェクト』運営や、お笑い芸人さんと『笑ぅスポーツ』を開発し、運動が得意でも苦手でも思わず笑いながらスポーツに親しむことのできるイベントの運営保育園幼稚園認定こども園にスポいくプログラムと称した本ゼミオリジナル運動あそびの実践に取り組んでいます。 

 ゼミ生はこうした学外活動を通して、子ども達に運動あそびの魅力を「届けること」、子ども達と一緒に運動あそびを楽しむこと子ども達が楽しく体を動かすことのできる運動あそびを「つくる」こと、子ども達とより面白い運動あそび発展させていく」こと等を学びます

また、運動あそびを通じて、高齢者や障がい者の方と関わる機会があります。学生は、こうした多世代障害の有無等の多様な人と関わるなかで、支える経験を重ね、成長を実感していくようです。

スポいくプログラムで子どもと達と体を動かして遊ぶ

スポーツの日で子ども達に本物のスポーツを披露する

実践の気づきから、オリジナルの卒業研究へ

 3年次の学外活動を通じた実践的な経験を踏まえ、4年次には研究の問いを設定し、これまでの研究でわかっていることを整理しながら、オリジナルの卒業研究に挑みます。具体的には『運動あそびの教材やカリキュラムの開発』、『共生社会をつくる保育・教育実践の提案』等を研究テーマに取り組む学生が見受けられます。このように、保育実践ゼミでは、実践と研究のどちらも大切にしています。

 運動あそびを通じて、年齢、性別、運動の得意・不得意障がいの有無問わず、多くの人がスポーツの「魅力」と多様な人とのつながりを実感できる、優しさと冒険心に満ちた社会をつくっていきたいと考えています。そのなかで、ミ生には「運動あそび」で支えていく面白さ」と「専門性を身につけてもらいたいと思っています 

卒業研究発表会の様子

2年間のゼミ活動の集大成

堀内亮輔、1988年、東京都生まれ
東京女子体育短期大学こどもスポーツ教育学科講師
山梨大学教育学研究科教科教育専攻身体文化コース修了 教育学修士
専門は、保育、運動遊び
主要学科目は保育内容指導法(健康)、乳児保育

関連記事

ゼミナール特集: 教育の情報化に対応する

2024.12.10

ゼミナール特集: アウトドアスポーツで人生をより豊かに

2024.12.06

ゼミナール特集:「芸術性」について深く考え、自分の個性と向き合う

2024.12.03

【令和6年度 公開講座】レポート 6月~9月実施講座

2024.11.28