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研究・教育

ゼミナール特集: アウトドアスポーツで人生をより豊かに

記事公開日:2024.12.06

TWCPE注目ゼミ 永井将史ゼミ 野外運動

アウトドアスポーツの魅力とは?素朴な疑問が出発点

体育の教員を目指していた大学生の時にアウトドアスポーツ・野外教育に出会いました。技術や知識を身につけて経験を蓄積していくことで、見たことのない絶景に出会うことができ、活動をやり遂げた達成感を味わうことのできるアウトドアスポーツは、私にとってとても魅力的なものでした。また、大自然の中で自由に展開される野外教育では、子どもたちの生き生きとした姿を目の当たりにして教育としての大きな可能性を感じました。
様々な経験を重ねるうちに、なぜ人がアウトドアスポーツに引き付けられるのか、アウトドアスポーツからどのような恩恵を享受しているのか、野外教育からどのような効果が得られるのか、などを疑問に思うようになりました。このことを深く考えてみたいと思ったことが現在の研究活動につながっています。

「やってみる」を大切に。自然の中で育む主体性

ゼミナールでは学生の主体的な取り組みを尊重するように心がけています。例えば、合宿では2泊3日の縦走登山を計画、実践します。山頂に立った後に下山するのではなく、そのまま次の山頂を目指す縦走登山の計画は、経験の少ない学生にとってはかなり大変な作業です。

自然環境下で実施されるアウトドアスポーツでは、技術の他にも、移動や装備、食事などの計画準備がとても重要です。そのため、授業の中では近郊の自然環境での日帰り活動や遠隔地での合宿を行い、計画・実践・評価・改善のサイクルを通じて実践力を高められるようにしています。

安全管理の上で重要なことはしっかり指導しますが、それ以外は学生の意見を尊重して「やってみる」を大切にしています。

まずは「好き」から。生涯にわたって自然に親しむ

登山、カヌーを中心に、大学近郊のフィールドでの日帰りの活動や、遠隔地での合宿等の学外活動を行います。自然の中での活動や生活で苦楽をともにするので、学生同士の関係性は深いものになります。

私はアウトドアスポーツをライフスタイルに取り入れることで、人生がより豊かなものになると考えています。だからこそ学生のみなさんには、まずは自然の中にでかけることを好きになってもらいたいと考えています。そして、様々な活動の実践を通じて、他の場面でも応用できる汎用的能力も身に付けてもらいたいですね。 ここで学んだことをきっかけに生涯にわたってアウトドアスポーツを楽しみ、周囲の人にもその魅力を伝えられようになることを期待しています。

永井 将史、1978年、広島県生まれ
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 准教授
筑波大学大学院体育研究科修了 修士(体育学)
野外運動研究室所属、担当科目は野外教育論、キャンプ、スキー、水泳等

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