TWCPE HEADLINE|東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

TWCPE HEADLINE|東京女子体育大学・東京女子体育短期大学

東女体大Women's

「必ずできる」という信念で、最大限の力を出し切る

記事公開日:2024.02.09

2021年、コロナ禍という厳しい状況の中で東京2020オリンピックが開催されました。
世界の多くの人々に希望と感動を与えたオリンピックで、東京女子体育大学の卒業生も活躍。
今回は東京オリンピックで活躍した卒業生たちに、試合でのこと、感じた想いなどをインタビューしました。

PROFILE

マウンテンバイク
今井 美穂 さん

 1987年、群馬県生まれ。
在学中は陸上の七種競技でインカレに出場。2017年にシクロクロスの全日本選手権で優勝。20182020年のマウンテンバイクの全日本選手権では3連覇を達成し、東京オリンピック代表として出場した。

日本トップレベルの選手として活躍する傍ら、小学校教員としての一面もあわせ持つ。

アスリートで小学校教員2足のわらじで挑むオリンピック

東京オリンピックへの挑戦を決断したのは、2019年の年明けでした。
このチャンスに行動しなければ、きっと後悔すると思ったからです。選考基準は20195月から1年間の競技成績と、世界ランキングで国内トップに入ること。クリアするには、国内外の数多くのレースに参戦する必要がありました。私は小学校の教員なので、授業をしながら帰宅後は3時間のトレーニングを日課にし、先生方のご協力で海外に遠征。
仕事と競技の両立は大変でしたが、時間に制限があるからこそ集中力が高まり、楽しく充実した日々でした。

代表に内定したのは、コロナ禍のため世界中のレースがストップし、さまざまな不安を抱えていた渦中でした。今までやってきたことが実を結び、やっと夢が叶ったことの嬉しさと同時に、ほっとしたというのが率直な感想です。そこから開催までの1年間は、オリンピックのコースを走る自分、ゴールした時の自分を思い浮かべながらトレーニング。
「イメージしたことは必ずできる」という強い思いを支えに、試合当日に向けて一つひとつの課題をクリアしていきました。

私の挑戦が、子どもたちの好奇心や向上心を刺激できるように

オリンピック本番では、完走することを自分 自身の目標に設定。当日はコースコンディションが悪く、難しいレースとなりました。目標達成はできませんでしたが、今は何も後悔がなく、最大限の力を出し切った、やり切ったという気持ちです。
自国開催だったので、日本のみなさんが応援してくれる環境で走ることもできて、本当に幸せな時間でした。

学校に戻ると子どもたちが歓声を上げて出迎えてくれました。私自身の実体験も話しながら、みんなにはたくさんの可能性があるから、夢を見つけてチャレンジしていいんだよと伝えています。今回のオリンピックを通して、子どもたちに がんばれば夢が叶う姿をリアルに見せることができました。
好奇心や向上心を刺激するきっかけにもなり、挑戦してよかったと思っています。

関連記事

こどもとスポーツ両方学んで叶えた、保育士の道

2024.10.31

母校で働く教員が伝える「ケガを乗り越え、競技に向き合った経験」

2024.10.16

生徒の言葉や笑顔が大きな喜びになる

2024.09.26

諦めずに努力を継続 特別救助隊員になる為に

2024.08.20