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現役生活を通じて「人間性」を磨く〈後編〉

記事公開日:2024.07.26

今回は、学生時代に陸上競技円盤投げを専門として活動し、卒業後の今も競技生活を続けている社会人3年目の粟津 彩弥さんにインタビューしました。
先日の競技会では自己ベストを記録し、さらにパワーアップしています。そんな粟津さんに、働きながらも現役選手にこだわる理由や、スポーツの素晴らしさについて語っていただきました。2回にわたってお伝えします。

PROFILE

粟津 彩弥 さん

東京女子体育大学体育学部体育学科 卒業
現在、東京都私立高校に非常勤講師として勤務

 

技術トレーニングの工夫で自己記録更新!

学生時代は、結果を重視するあまりパワーに頼った投げ方をしていたように思います。どこかで限界も感じていました。
そこで社会人1年目の冬から技術トレーニングのやり方を変えました。その結果、1年目3月と2年目3月に自己記録を更新することにつながりました。
以前よりも体の動かし方やタイミングの取り方など微妙な感覚を意識できるようになっています。
練習仲間からは動きが大きく見えるようになったと評価してもらえるようになり、自分でも「しなやかさ」がプラスされたように感じています。
まだ課題は沢山ありますが、自分なりの理想像を求めて技術を磨くことで「可能性」はさらに広がると考えています。
何事もきちんと継続していくから、力も結果もついてくるということだと思います。

自分の意思を理解してくれる親には心から感謝

現在は、高校の非常勤講師として働かせていただきながら練習を続けています。
遠征費やトレーニングにかかる費用はすべて自分で工面するので、贅沢は言えませんし実家暮らしに甘えています。
そんな私の生活を支えてくれる両親には心から感謝しています。経済的にまだ独り立ちしていないと負い目を感じることもありますが、それでも現役選手にこだわるのは、自分の好きなことをやり切って「深みのある人」になりたい、やり尽くして感謝で終わりたいという思いがあるからです。
人と違うと感じることもありますし、自分でもかなり諦めの悪い人間なのかなとも思います。

競技生活が私を磨いてくれる

競技生活を続けるということは、当然のことですがわがままは言えません。また、苦手なことも進んでやらなければなりません。
でも、そういう努力が自分を成長させてくれると感じます。私を充実させてくれるスポーツと出会えたことが幸せなのだと思います。

1つのことを深く突きめる世界に終わりはないと思いますが、現役選手を終える時、魅力的な人間でありたいと思いますし、
その感性を生かして人の心のわかる指導者になりたいと考えています。

 

前編はこちらから

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