学生時代にコンピュータを利用した教育に出会い、中学校教師として実践を重ねてきました。現場で理論と実践を結びつける中でICTを活用した教育の必要性を感じ,現在の研究に繋がっています。Society5.0時代を迎え,ICT活用は必須のスキルとなりました.児童生徒に活用させるには教師が自らICTを使いこなすことが必須です
3年生の教職の必修として「教育の方法と技術」の授業があります.先生になるために必ず身につけておかなければならない「授業」の方法について解説し,体験もしてもらいます.各回のテーマについてグループワークを通して学生自身が自分で調べ,まとめ,仲間と討論し,良い「授業」をするにはどうしたらいいのかを考えます。新しい教育方法についても追求し,ICTを積極的に活用した授業の方法について考えます
自ら情報を発信する人であってほしい。しっかり考え,疑問を持ち,探究する心を大切にすること。自分でテーマを持ち課題解決できるよう心掛けてほしいと思います。研究テーマ自体はごく身近なものであっていい。むしろ身近な方がいいと思います。小さなことに関心を持ち,それを深めていきましょう。先行研究を調査し,自分の追求するリサーチクエスチョンを決めていくことを大切にしましょう。
明るく和やかに活動しています。学年関係なく,仲が良いです。ゼミでは教員になった際に活かせるPCの使い方などが学べます。教育及び情報に関するテーマを卒論に選ぶことが多いです。
時間が合えば,実際の学校に見学に行き,授業を参観することもできます。本物の授業を見るのが,良い授業を知る一番の方法だと思うので,ゼミ生には様々な学校で行われている研究授業に参加するよう促しています。そのためクラブ活動などで時間が取れない人は参加が難しいかもしれません。
これまでの卒業生の卒論テーマは「小学校の授業とICT活用」「個別最適な学びと協働的な学びを目指したICT活用の授業の提案~高等学校体育の実践を通して~」「メタバースの教育利用」「人気のある映像教材についての研究」などです。いずれも教育または情報に関することを自分なりの方法で掘り下げていきました。しっかりリサーチし,根拠をもって結論を導いでほしいと思います。
このゼミは教員志望の人のための講座です。卒業して学校現場で活躍できる人材として,力をつけてほしいと思います。そのため,旧来の授業技術だけでなく,ICTを活用した先端技術を習得し,また,校務処理にも活用できる人材となって卒業していってほしいと願っています。
石出勉、1963年、東京都生まれ
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 教授
東京学芸大学大学院修了(教育学修士)
主要学科目は教育の方法及び技術、情報通信技術を活用した教育の理論及び実践
2023.06.19
2024.04.24
2024.06.15