ゼミナールでは、陸上競技の投てき種目を中心に指導方法や正しい技術の理解、トレーニングの方法など、実践的な内容を学びます。また、私が前職で高等学校教諭の職務経験を持つことから、教員の役割やクラス経営、授業方法についても併せて学修しています。
現在の研究テーマは、「授業における〈砲丸投げ〉の指導方法」についてで、評価基準・目標設定に関する実践的な知見を得ることや段階的な技術の習得方法を検討すること、安全に実施されるための環境つくりを考えることなど、自分自身の経験を活かした内容に取り組んでいます。
実技の授業科目は、実技では陸上競技Ⅰa・Ⅰbを、講義ではコーチング論、教職実践演習を担当しています。
授業やゼミナールでは、きつい・つらいと思われている陸上競技について、種目特性を捉え、無理なく正しい方法を経験させることで、「やる気」を引き出すように心がけています。「イメージしていたよりも陸上って、楽しいかも!」と学生たちが感じてくれていたら嬉しいですね。
授業は、体育大学ならではの競技環境(公認競技場や用器具の充実)と専門性(走跳投すべてを経験)、クラスメイトのパワー(近所のかけっこ自慢が多数在籍!!)を肌で感じてもらいたいですね。 いつも学生に言うことは、「全力で100mを走り切ってなお、笑っていられる自分の体力に自信を持つ」こと。
老化と共に筋力が衰えれば、全力どころか、ゆっくりでもいつかは走れなくなります。年齢が上がれば実感しますが、元気に走れる自分がいるということは決して、当たり前ではないのです。
自分の若さ、体力、能力に自信を持って、それを磨き、できるだけ向上させてもらいたいです。
ゼミナールの活動は非常にリラックスした雰囲気で行っています。私がゼミ生に求めたいことは「自ら学ぶ姿勢」です。私が何かを作成して教えることは簡単ですが、今の世の中は情報や方法に溢れています。自分自身でそれらを取捨選択し、最適解を導く能力が必要不可欠です。これには実践あるのみと私は考えます。調査・整理・作成・発表を繰り返しながら、創造力を働かせて学びを深めてもらいたいです。
普段は気恥ずかしそうにしていたり、リラックスしていたりするゼミ生が多いですが、課題に対して調べ学習をさせると、驚くほど立派な内容を作って発表してくれます。
佐々木大志
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 准教授
専門は、陸上競技(特に投てき種目)、コーチング学、体育科教育学
担当科目は、陸上競技Ⅰa、陸上競技Ⅰb、コーチング論、教職実践演習
2023.06.19
2024.04.24
2024.06.15