本ゼミでは、ボールゲーム(主にバスケットボール)を対象として主に人文社会科学的手法を用いた研究を行います。そして、体育・スポーツの諸問題を取り上げ、ものの見方・考え方、問題解決能力を養うことを目的としています。
現在、私たちの周りには、様々な情報があります。それは、スポーツでも同じことがいえ、新しいものが良いのか?古いものが悪いのか?と議論されることがあります。新しいものも古いものも両面を持っていると思うのです。
バスケットボールの戦術では、過去の戦術をもとに新しい戦術が生まれることがあります。そこで、スポーツの指導者は何を選択するのか?が、目の前の試合の勝敗、これからのその競技の発展に繋がると考えています。
本ゼミでは、はじめに「体育科学とは?」、「論文とは?」、「研究とは?」という内容から行います。その後、体育社会学やスポーツ人類学、スポーツ史、スポーツ方法学などを簡単に触れることで、体育科学の研究領域について理解した上で、卒業研究の方向性を定めて行きます。
上記したように、3年次には、体育・スポーツにおける諸問題を考え、各自の興味・関心の方向性を定め、後半では先行研究の検討、資料収集・データ収集を行い、先行研究の検討と卒業研究の目的(約2,000字)を作成します。4年次では、各自の興味・関心により設定したテーマの卒業研究を進めていく中で、ものの見方・考え方を養います。従って、4年次は個別指導のような形式で進めることが多いです。
ゼミナールの学生たちはみんな明るく、積極的に行っています。卒業研究というゴールが見えていますので、みんなそこに向かって頑張ってくれています。
勉強をすることは、ものの見方・考え方を養うためだと私は考えています。メディアや身近な人など、他者の意見に流されるのではなく、自らの考えと過去の出来事など、照らし合わせながら答えを出していく人物になって欲しいです。
及川佑介 1978年、岩手県北上市生まれ
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 准教授
国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科博士後期課程修了
体育科学(博士)
主要学科目はバスケットボール、コーチング論
2023.06.19
2024.04.24
2024.06.15