日本スポーツ教育学会は、スポーツ教育の発展のため、会員相互の情報交換、内外の研究協力を促進することを目的とし、スポーツ教育および関連領域の指導・研究に関心のあるすべての人を対象とする学会です．研究者，学校体育，社会体育をはじめ，企業体やスポーツ団体等の指導者，幼稚園や老人ホームなどで体育実践にたずさわっている人の研究成果の場を提供し、国内外のスポーツ教育の発展に貢献しています。

【受賞名】：一般社団法人日本スポーツ教育学会学会賞

【受賞者】：佐藤晋也　教授

【受賞研究】：
指導者養成における促発身体知の査定に向けた技能評価の視点に関する発生運動学的考察
：器械運動の「倒立前転」で求められる身体知の評価を対象として

【受賞日】：令和7年10月26日

【佐藤晋也教授のコメント】
このたびは、学会賞という身に余る評価を賜り、関係する全ての方々に心より御礼申し上げます。
本研究は、体育大学としての実技授業のありかたについての探究を続けてきた成果の一端です。将来、体育教師を目指す学生が大学の実技授業の中で何を身に付けておくべきか、そしてそれを身に付けさせるための授業とはどうあるべきか、といった点に着目しました。
体育という教科は、机の上でいくら勉強したとしても即座に良い先生になれるものではありません。自らの身体を通して「からだで覚える」ことを学び、生徒たちには「からだに教える」ということが求められます。本研究では、そのような「からだで覚え、からだで教える力」ということをスポーツ運動学の視点から検討してきました。
指導の現場で協力してくださった学生の皆さま、そして研究の基盤を築いてくださった先生方と本学の研究環境に深く感謝いたします。今回の受賞を励みに、本学の学生が、学校体育の現場で児童・生徒たちを指導する力を身に付けられるような授業方法をこれからも模索していきたいと考えております。