こどもスポーツ教育学科では2年次に、歌・音楽・ダンスの要素を取り入れたミュージカル「創作オペレッタ」に取り組みます。2年間で学んだ「動きづくり」「音づくり」「ものづくり」の知識や技術を最大限に活かし、脚本、作詞作曲、振り付け、衣装・小道具制作、照明プランまで、すべて自分たちの力で創り上げる、学びの集大成の場となっています。
立川市市民会館での二日目を迎え、1日の流れを確認する学生たち。
ついに、本番の朝がやってきました。1日の詳細を把握して、分刻みのスケジュールを確認します。1日目から2日目の間に、照明や音響などの事前の準備が行われました。その内容を踏まえて、舞台演出の最終チェックが行われます。外部ホールでの公演はとにかく特別なもので、プロフェッショナルな照明と音響に包まれて、表現内容がとても豊かになるのを体感することができます。
午後には、本番さながらにランスルーを経て、観客をお招きした公演を迎え集大成となる舞台で演じることになります。
照明・音響を重ねて、舞台効果の最終確認が行われます。
1日目にオペレッタ全体を通した練習を行いましたが、2日目になって照明が入ると、前日までの雰囲気とは全く異なるものとなります。約1年掛けて勉強し、それぞれに役割を担いながら、観客に伝わる表現について話し合いを重ねてきました。セリフや歌声、身体の動きに合わせたコスチューム、会場に響くリズムと楽器の響き、照明と音響の効果によってその全てが新鮮に感じられます。試行錯誤してきた表現が、より鮮明に現れてくる感覚です。
暗転の最中、舞台に寝転がる学生たち。
これまで舞台稽古は、大学構内の教室と体育館を活用してきました。ホールでは、オペレッタに表現される世界観が現実近くに現れるので、感覚を刺激されて次第に緊張感も育まれます。
こうした実践的な学習を通じ、教育や福祉の現場に活かせる感性が身につきます。
スポットライトや音声レベルの微調整をしながら通し練習が進んでいく。
舞台の各所には、音響用マイクが設置されます。俳優の立ち位置、セリフごとに調整も行われるため、発声の方向や声量なども調整の範囲となります。この場になると、1場面ごと、1シーンごとに舞台の構成と演出が定まる瞬間に立ち会います。ここでは、それぞれの発想と感性を生かして持ち寄るアイデアが一つの場面に凝縮されていく、すなわち舞台制作の現場を共有して、創造的な表現を獲得します。
オープニングの動きに合わせた照明も調整しています。
2023.06.19
2024.04.24
2024.06.15