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研究・教育

ゼミナール特集: 運動あそびを、子どもと共にもっと「たのしく」「おもしろく」

記事公開日:2025.10.16

TWCPE注目ゼミ 堀内亮輔ゼミ 保育学・幼児教育学

運動あそびって面白い

 私は、東京都の保育園で、10年間、保育士をしていた経験があり、保育と運動あそびを専門としています。最近では、子どもと保育者が一緒に運動あそびを楽しむことのできる絵本をつくり、その効果について研究しています。また、皆さんの知っているところだとEテレおかあさんといっしょの運動コーナーを多数監修しています

 保育実践ゼミでは『運動あそびを、子どもと共にもっと「たのしく」「おもしろく」!』をテーマに、子どもの「こころづくり」と「からだづくり」に加えて、多様な人がつながり合う「社会づくり」に向けた実践と研究に取り組んでいます。

そう、運動あそびって、子どものこころとからだの成長を支えることや社会づくりに貢献するかもしれないのです。それって、とてもワクワクしませんか?

開発した運動あそびの絵本

運動あそびを楽しむ工夫~36の動きで遊ぼう~

多様な人と関わり、支える人として育つ 

 保育実践ゼミでは、3年次に様々な学外活動に取り組みます例えば近隣にある矢川プラスと連携して子どもがスポーツの楽しさとカッコ良さを体験できる『スポーツの日プロジェクト』運営や、お笑い芸人さんと『笑ぅスポーツ』を開発し、運動が得意でも苦手でも思わず笑いながらスポーツに親しむことのできるイベントの運営保育園幼稚園認定こども園にスポいくプログラムと称した本ゼミオリジナル運動あそびの実践・研究に取り組んでいます。 また、プロのあそび創作家や体操のお兄さんから、様々な遊びや遊び方について教えていただくこともあります。

 ゼミ生はこうした学外活動を通して、子ども達に運動あそびの魅力を「届けること」、子ども達と一緒に運動あそびを楽しむこと子ども達が楽しく体を動かすことのできる運動あそびを「つくる」こと、子ども達とより面白い運動あそび発展させていく」こと等を学びます

さらに、運動あそびを通じて、高齢者や障がい者の方と関わる機会があります。学生は、こうした多世代障害の有無等の多様な人と関わるなかで、支える経験を重ね、成長を実感していくようです。

スポいくプログラムで子どもと達と体を動かして遊ぶ

スポーツの日で子ども達に本物のスポーツを披露する

実践の気づきから、オリジナルの卒業研究へ

【研究テーマ】
運動あそびを通じて「Sport in Life」と「共生社会」を実現しよう!!
【主な研究内容】
①子どもが楽しく体を動かし、様々な動きを身につけられる教材(絵本や運動あそび歌)をつくる
②運動あそびを子どもの「こころ」と「からだ」の両面から見ることのできる評価方法をつくる
③子どもと共につくる新しい運動あそびの実践方法を提案する
④子どもが思わず体を動かしたくなるような環境づくりを考える

 3年次の学外活動を通じた実践的な経験を踏まえ、4年次には研究の問いを設定し、これまでの研究でわかっていることを整理しながら、オリジナルの卒業研究に挑みます。このように、保育実践ゼミでは、実践と研究のどちらも大切にしています。

 運動あそびを通じて、生涯にわたり自分にピッタリのスポーツを生活の中に取り入れていく「Sport in Life」と年齢、性別、運動の得意・不得意障がいの有無等の違いを生かし合い、一人一人がWell-beingを実感できる「共生社会」を実現していきたいと考えています。そのなかで、ミ生には「たのしさ」と「おもしろさ」を求めて、子どもと共に運動あそびをつくろうとする、そんな「こころもち」と「専門性」を育んでもらいたいと思いっています。 

卒業研究発表会の様子

2年間のゼミ活動の集大成

堀内亮輔1988年、東京都生まれ
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 講師
山梨大学教育学研究科教科教育専攻身体文化コース修了 教育学修士
専門は、保育、運動遊び
主要学科目は保育内容指導法(健康)、乳児保育

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